急に串カツが食べたくなったので、友達をさそって行ってきました。
近頃、十条駅前にはタピオカ専門店が2軒並んでいます。
10本セット。
端から具が何かをざっと説明してくれるのですが、毎回全く覚えられません。
ハイポジションを中心にフレットをすり合わせします。 全体的にフレットがもう残っていないので、ローポジションは不完全な形になりました。
フレットを仕上げます。 15フレットのピークがなくなったので、演奏可能になりました。
さて、ここからは楽器についての考察です。
ジャズマスターはギブソンに似た構造のブリッジが付いたギターです。 レスポールなどはボディとネックのジョイント部分には角度がついています。 フェンダーのボディ加工にはそれがありません。
ボディトップに平行にポケットが掘られているようです。 で、ブリッジとの整合性を取るために、このような厚めのシムが入っていることが多いです。
このシムはネジが通る穴があいていないタイプなので、ネジを締め込む力がネックエンドを押し上げる力になりやすいのです。 もちろん弦の張力もそこに加わります。
ネックエンドはこれくらい浮いているのですが、この力が指板のエンドを押し上げています。
強烈にハイポジション起きしたのでしょう、誰かがフレットを抜いて指板を思い切り削った形跡があります。 フレットの周りにはアロンアルファが光っています。
指板の表面には斜めに紙やすりのあとが見えます。 指板はエンド部だけ薄くなっています。
トラスロッドナットがめり込んでいるギターなのですが、めり込んだ木部が指板を押し上げるとき、指板が薄いので割れたようです。 中央付近に割れを埋めた形跡があります。
今回の指板はがれは、基本的には指板が縮んだことによるのだと思いますが、こういった経緯も関与しているようです。
今後どうしていくかはオーナーさんとの御相談です。
以前にもお預かりしたことがあるTAKモデルですね。 また配線に異常がでているそうです。
時々ボリュームがおかしくなるそうです。 以前、スイッチ周りのショートを予想して改善したはずだったのですが、ここが根本的な原因ではなかったようです。
ボリュームが効かなくなって、ノイジーになるというのは、ボリュームのアース側に問題があることが予想されます。
ボリュームポットの2番・1番端子の接触抵抗が大きくなったり、アース線に不良があるなどが考えられます。
こうしてみると、ギターをうつぶせに倒してボリュームのノブが割れるほどの衝撃をポットの軸に与えた形跡が見て取れます。
機械的な故障があるのでしょうか。 症状がでるのを待って判断しましょう。
ケースにイラストが描かれていてかわいいのです。
お店でこのケースを買ったあと、サウンドハウスで5千円くらい安く買えることを知って残念がっていたら、それを知ったお友達のアーティストさんが5千円以上の付加価値を付けてくれたそうです。
花火の季節ですね。
中古で買うときに店員さんが「プロトらしい・・・モゴモゴ」とお茶をにごしていたのはこういうところですね。 なぜかツバだしになっていて、ネジ穴がギリギリに来ています。
割れたところを補修してノミで整えました。 弦の張力はヘッド側の2本に主にかかりますので、ここはそんなに気にしなくても良いと思います。
シムを作り直します。 仕込み角度のせいで弦高が下がらなくなっているからです。
サドルの弦高調整ネジが錆びていて回りません。 それどころか、回そうとしてプライヤーでつかんだ形跡があって、ネジの下側がダメになっていますね。 ここは使わないので何とかなるでしょう。
シールパックにサドルと浸透製のオイルを入れてしばらく放置。 そのあと万力ではさみつつ少しずつネジを緩めていきます。 無事に直りました。
テーパー弦を使っているので、サドルの位置が独特で、オクターブネジを入れ替えたり、長さが足りなくて共鳴してしまっているスプリングを引っ張って伸ばしたりいろいろ調整しました。
ピックアップの高さを上げたくなるので、下に入ったクッションを交換しました。 元のクッションは上の方に写っているピンクっぽいものです。
ピックアップの下のアースプレートを兼ねたマグネットが本体と剥がれてしまっていたので、2液式の接着剤で固定し直しました。
ジョイント部分はこんな感じにしました。
弦を張ってみました。
なかなか良さそうです。 ちょっとネックの変化を見てから、弦高やオクターブを調整しましょう。