全体のチェック【Van Zandtテレの修理-1】

ヴァンザントのギターをお預かりしました。 ジャックの調子が悪いです。

ヴァンザントのテレ

バリバリ言ったり音が出なかったりするので交換しましょう。

ジャックの調子が悪い

スイッチの調子も悪くてフロントが一瞬出ませんでしたが、動かしていたら直りました。 レバースイッチは寿命が長い印象があって、このスイッチも電気的な接点だけ磨いてあげればまだ使えると思います。

スイッチは磨けば良さそう

中はあまり錆びていませんね。 ボリュームもバリバリ言うので交換したいです。 CTSですね。

ボリュームも交換したい

ナットの溝がギリギリです。 1フレットより低いということはないのでなんとか使えそうです。

ナット溝がギリギリ

フレットが少し減っているので、こちらをすり合わせると、ナット溝の方に余裕が出るのですり合わせしても良いかもしれません。 ネックのコンディションは悪くないです。

フレットが減っている

あとはネジが全体的に錆びています。 弦高調整のイモネジが固着しているので浸透製の潤滑油に漬け込んで取り外しておいた方が良いように思います。


ペグを外してチェック【SABRE Ⅱの組み直し-15】

ペグを一度チェックのために外しました。 このままで良さそうなので、ネジ穴の補強だけしておきましょう。

ペグを外してみる

ダイレクトスイッチ(強制的にリアピックアップのフルになる)のツマミ部分はやっぱり長い方が演奏中に切り替えやすいので交換してしまいます。 短い方がぶつけて壊れる心配は少ないのでメリットとデメリットを考えて選びましょう。

ツマミの長いミニスイッチ

メタルドームノブの内径は6ミリ規格のようです。 ローレットシャフトのCTSポットを付けましたので、対応しています。

ツマミの内径は6ミリの規格

これで完成と思いきや、フロントピックアップの音が出ないトラブルが発生。

配線が完成

ピックアップの出力端子が下向きに飛び出しているのですが、フロントピックアップを下げすぎるとそこが導電塗料にショートするのですね。 絶縁のために樹脂シートを入れましょう。

エレキギターはエレキなギターなので電気系と振動系に思わぬ落とし穴が発生します。 こういった最後のバグ取りみたいな工程が大切ですね。


フレットを仕上げる【SABRE Ⅱの組み直し-14】

フレットを仕上げていきましょう。 あらかじめ大まかにはすり合わせしてあったのですが、弦を張って演奏する向きに構えたときに凸凹がなるべく少なくなるように、人力プレック的なことをしました。

フレットのすり合わせ

フレットを丸めたり磨いたりして、表面を仕上げていきます。

フレットのすり合わせ

ピカピカになりました。

フレットの仕上げ

組み上げていく前にペグやリテーナーをチェックしておこうと思います。

ヘッドに開いたペグポストの穴が真っ直ぐ並んでいないのか、取り付けのネジ穴がずれているのか、ネジ穴をみたら判断が付くと思います。 その上でネジ穴の補強くらいはしておきましょう。