ヒーター修正から【3TSBフェンダージャパンJBのネック&ジャック修理-1】

新型コロナ渦で中止されていたライブがかなり復活してきました。 久しぶりに弾こうと思ったらネックのコンディションがイマイチということもあるかもしれません。

このベースも久しぶりに出番が来て、メンテナンスにやってきました。

フェンダージャパンのJB

ジャックがかなりバリバリいいます。 PURETONEのジャックに交換することになります。

ジャックが錆びている

トラスロッドナットがめり込んでいて、ネックが順反っています。 ロッドナットにワッシャーを足しておきます。

ロッドナットにワッシャーを入れる

ネックはヒーター修正することにします。

ハイポジションのヒーター修正


チェック【スペクターNS-2Jのプリアンプ修理-1】

スペクターをお預かりしました。 異常に音が小さいとのことです。 オペアンプを他のベースに差し替えたり、ピックアップをアンプに直結しても音が出るので基板に問題があるのではないかということで御相談頂きました。

消費電流を測ってみたのですが、10mAくらい流れています。 ショートしていると言うほどではないですが、NJM062のデータシート上では1アンプあたり200~250μAとなっていますから、正常動作の20倍くらいは流れているのではないでしょうか?

消費電流を測る

最近替えた電池のようですが、すでに8Vまで電圧が下がっています。

電池が減っている

電源がショートしていたらもっと激しく消費するはずなので、矢印の辺りに何かが起こっているような気がします。

出力の電流が怪しい

内部を見ていきます。 配線を固定するターミナルがありますね。 出力周り。

内部

こちらは+電源。

内部

バッテリーから液漏れしたことがあったようで、新しいバッテリースナップに交換されています。 液漏れから基板の損傷などもあり得るので分解して裏返したら、改めてよく見ましょう。

内部

青い○で囲ったポットをカット方向に回しきったときに正常に近い動作をしているようです。 真ん中に戻すとブチブチ・バリバリと言い始めて音が小さくなります。

このポットで状況が変わる

オペアンプの1~3番端子のチャンネルが発振しているのではないかという気がしてきました。

この辺りの発信が疑われる

原因はまだ分かりません。 ポットの劣化、オペアンプソケットの劣化、デカップリングに使われている電解コンデンサの劣化、基板の損傷、シールド用の銅箔シートによるショート、オペアンプの故障・・・。 このあたりから疑ってみます。


ポケットの両サイドに薄板を貼った【フェンダーバードのネックジョイント位置変更-5】

ネックポケットの加工にともなってブリッジ側も動きますからこの辺りも埋めていきましょう。

この辺りも埋める

取りあえず一度バラバラにしました。

分解した

ジョイントをエンド側へ動かすので、ポケットの両サイドは緩くなってしまいます。

サイド部

先に板を貼ってしまいましょう。

薄い板を貼っておく

この板ごとトリマーで削り飛ばします。