全体をチェック【ダブルカッタウェイのレスポールJrの修理-1】

ダブルカッタウェイのJrです。 オクターブチューニングが合いにくいことと、ハイポジションのビリつきが気になるそうです。

ダブルカッタウェイのJr

ブリッジ部分はこんな感じ。 本家のバダスが付いています。

オクターブの位置がずれている

オクターブチューニングは全体的にフラットしています。

オクターブがフラッとしている

ブリッジの位置を出し直します。

オクターブの位置がずれている

このあたりならオクターブチューニングを合わせることができます。

正しいブリッジの位置

4弦の弦溝はサドルの真ん中に切られていますが、6弦の弦溝はサドルの右に切られていますよね。 弦の間隔が不揃いです。

サドルの弦溝の位置

6弦側と1弦側で指板の端から弦までの距離が違っているのも気になります。 5→4、6→5、4→6と入れ替えたらかなりましになりそうです。

右に寄っている

サドルはM3ネジですね。 チタンサドルを加工して取りつけるという手もありえます。 特殊な規格の部品になってしまうので、在庫があるかKTS社のカスタムショップのマネージャーさんに相談してみましょう。

M3のネジが付いている

ハイポジションはこの辺りに出っ張りがあるのが原因のように感じます。 フレットが浮いていないのですり合わせですね。

ピークがある

指板が縮んでフレットの端が塗装を白く押し上げています。 角も手に当たって痛いです。

指板が痩せている

普通は塗装ごとタングも削るところですが、ネック裏の塗装をやり直したばかりという経緯があるそうなので、タングの塗装は残す方向で進めたいです。 弾いていたらポロッと塗装が取れるかもしれませんし、夏に指板が再び膨らむかもしれません。 ここは様子見です。

フレットの山の部分だけは指板とそろえて、さわり心地が良いように丸みを付けることにします。


自分のギターの改造

自分のギターをメンテナンスします。

自分のギター

もともと指弾きベーシストなのですが、最近ギターの基礎練習をこまめにするようになってフレットが減ってきたので、フレットすり合わせをします。

すり合わせ

このギターで配線やピックアップを試す度に弦を外すわけですが、ロック式ペグでは弦が切れやすくて不便です。

レリック加工した縦穴のクルーソンタイプに交換します。

ペグ交換

あとは配線を組み替えて5ウェイスイッチを、フロント、フロント側ハーフ、センター、フロント側シリーズ、リア側シリーズという組み合わせにしてみます。

(高校時代からやっている誰もまともに楽器が弾けない)バンドの録音で、ぱっと出て欲しい組み合わせにしてしばらく使います。

ピックアップはセンターだけ逆巻き逆磁極にして、全て7,000ターンにそろえてみます。


穴埋め【フォトジェニックのピックガード取り付け-1】

捨てられそうになっていたフォトジェニックをレスキューしてきたそうです。 部品はほぼ全て家にあったお下がりを組み合わせて使うらしいのですが、ピックガードのねじ穴だけお手伝いすることにしました。

フォトジェニックのボディ

ピックガード以外のネジ穴はそのまま使うみたいなので、トレモロと干渉しそうな4~6弦辺りだけ少し削って当たらないようにしてあげましょう。

隙間

ネジ穴を埋めます。

ネジ穴を埋める

リハスタに置きっぱなしにするらしいので、いっそのことエンドピンを2個付けて自立させてはどうですかと勧めておきました。 それをやると、なんだかんだ一番手にとって弾く楽器になったりします。