ブリッジ交換【ブラックのLPスペシャルにモントルー製バダス型ブリッジを取り付ける-1】

ブラックのスペシャルをお預かりしました。

レスポールスペシャル

白目止めがアクセントになっていてかっこいいですね。

白目止めが入っていてかっこいい

モントルー製のバダス型ブリッジに交換します。 スタッドは最後まで入りました。 ひと頃の流通在庫はネジピッチが合わなくて何ミリかネジを削っていましたが改善されたのだと思います。 アメリカ製品の持つ誤差を日本製品の正確すぎる加工が吸収できないパターンもよくあるので、この部分についてはどちらが悪いのかは分かりませんでした。

スタッドは入った

大まかにブリッジの位置を決めておきます。

オクターブを大まかに合わせる

ロッドナット部分に塗装がついているので・・・

ロッドナット部

掃除してからグリスを注しておきました。

掃除した

現の位置を決めているところです。 このあと5等分します。

弦位置を決める

こんな感じになりました。 弦高はほぼ同じところまで下がりました。 モントルー製はオリジナルより薄めに作られているので、バーブリッジから交換しても弦高が上がってしまうことがほぼありません。

サドルの調整

ピックアップの高さ調整はできない機種ですが、ちょっとリアが近すぎると思いました。

ピックアップが近い

6弦が唸っていてオクターブが正確には合いません。 使っていてもし気になるようでしたらまた改めて御相談しましょう。


御宿海岸の猫

お客さんが見せてくれました。 HSWのSPICEの実機です。

SPICE

話題になった、ビンテージワイヤでホットとコールドを結線しただけという圧巻の中身がこちらです。

圧巻の中身

ちなみにSPICEは絶縁ジャックを使用していません。 コールドのビンテージワイヤとケースがショートしています。 では、ピックアップへの戻りの電流は果たしてビンテージワイヤの中を流れているのでしょうか? それともアルミケースの表面を流れているのでしょうか?

シュレーディンガーの(=^x^=)

これはとても難しい問題で、おそらくですが人間が観測しようとするまでは一粒の電子が波のような確率的に分散した存在となって配線材とケースの両方を同時に流れます。

しかし人間が観測しようとするとその瞬間、電子は粒子となってビンテージワイヤ側で現れたり、アルミケースの表面で現れたり、どちらか一方にだけ存在するようになるはずです。

つまり量子力学の「シュレーディンガーの猫のパラドックス」がこのエフェクターには存在しているのです。

 

 

レコーディングエンジニアのお客さんが、ボードの最後に入れてみたら音が良い感じに落ち着いたからつないで録音したことがあると言っていました。 皆さんもお気に入りの電線で似た物を自作チャレンジされてみてはいかがでしょうか。 ちなみに私はDCジャックのスルーを追加した「ほんだし」を自作したことがあります。 「ほんだし」は、12V仕様の古いBOSSエフェクターの保護ダイオード回路をショートさせて9V駆動するためのダミーエフェクターとしても使えました。

4年ほど前に御宿にお邪魔して以来お目にかかっていませんが本多氏は元気にされているでしょうか。