エスカッションのネジ穴をあけていきます。 まずは位置決めです。
テンプレート通りに穴をあけていきます。
一発で良い位置に付いたと思います。
ポットは全て500kΩのAカーブです。
コンデンサは0.022μFが付いていたようです。 アッセンブリーは線が付いたまま生け捕りにしてあるので、新しい回路には似た物を付けておきましょう。
配線を通す穴はこのラインを通っているようです。 つまり裏側方向へそれているだけで、表から見た角度は通常と同じところを通っているはずです。
スイッチの配線まで分解して木工加工を始めます。 真下に向かって穴をあけてみます。
これでコントロールキャビティとスイッチキャビティの間を通してあるスズメッキ線が見えました。 ちゃんと真下に穴があるのにエンド側に向かって穴をあけてあるからピックアップの線が通らなかったのでしょう。
というわけで、普通はこのあたりで貫通していますよねという位置に穴を拡げていきます。
これでつながりました。 どうせならこのスズメッキ線にピックアップのホットをハンダ付けして引っ張りましょう。 この横向きの穴はなんだったんでしょう。もしかしたらハンダ付けする前の剥いていない新品のシールド線ならスルスル曲がれたのかも知れませんね。
マホガニーがペコペコしていたところはメイプルで作り直して周りを接着剤で補強しました。 ネジ穴を作り直します。
だいたい色も合っていますしこれでOKとしましょう。
これでピックアップが戻せました。
フレットのすり合わせのために外した部品たちを、弦を張る前にボディに戻そうと思ったのですが、ピックアップの線が入りません。 針金でつついてみましたが針金すら通りません。 どうやってピックアップが付いていたのでしょうか?
そもそもこんな位置に6Φくらいの穴があいていることはないですよね↓ ジャックからスイッチキャビティまでロングビットでズドンと加工してあって、ピックアップキャビティをルーティングしたときに自動的につながるようにギブソンはなっているはずです。
追加された穴がおそらくこういう位置↓になっていて、配線が角を曲がれません。 たぶんこの穴を無理につつくと裏側へ貫通するリスクはあってもメインのトンネルにつながらないのではないでしょうか?
リアもドリルで穴が追加してあります。
メインの穴にコントロールの方から針金を入れてみて、穴をライトで照らしても針金が見えません。 スズメッキ線にピックアップをハンダ付けして引っ張るということもできません。 工場組み込み時に偶然に線が通っただけで、二度と修理できないシステムになっています。
たぶん穴が裏側方向へずれてしまったのだと思われますね。 裏蓋のネジのところが割れてペコペコになっています。
ピックアップキャビティに光をあてて、スイッチキャビティからのぞいても光が見えません。 木くずでふさがってしまったのでしょう。 光が通らないから針金も通らないしピックアップも通りません。
きっとこれは夢です。