ネックを付けてみた【フェンダーバードのネック交換-6】

ネックを付けて弦を張ってみました。 結構逆反っていて何度かトラスロッドを緩めました。

弦を張ってみる

このあたりにすこし逆反りの山がありますね。 14フレットより先ならほとんど問題ないのですが、このあたりの山は少し悪さしがちですね。

少しピークがある

それはそうとこのブリッジ、普段は便利なのですが、ネックを外す度に弦が外れるのでマスキングテープでボールエンドを閉じ込めました。

ネック調整の度に弦が外れる

ビリつくところをカポタストで固定。 確かに山があるのですが、それだけではなくて、今預かっているアコギと同じようにこのあたりの周波数にボディが共鳴することも関係ありそうです。

ビリつく

ここをつかむとビリ付き方が変わります。

ビリ付き方が変わる

コインとか貼ってみたけれど効果はなかったです。

コインを貼っても変わらなかった

弦高かなり高めが好みのお客さまのベースで、今はまだいつもより低めなので、ネックをもう少し順反らせて完成にすればいいのですが、せっかく共鳴の謎が分かりそうな教材ですので、もう少し探ってから仕上げます。

この研究を進めていけば将来、ギターを鳴らしながらあちこち触ってフムフムとかいいながら、おもりみたいなものを貼るだけで楽器の鳴り方をコントロールする謎のおじいちゃんになれるかもしれません(笑)

キッチリした作業ができることを追い求めてきましたが、そういう楽器の鳴らし方を感じられることも大事ですものね。


VOXのブッシュ修正

ネックの状態を確かめるために弦を1度張っただけで、またブッシュが浮いてしまいました。

もともと、クルーソンが付いていたわけではないヘッドなので、きっと何か問題があるのだと思います。

ブッシュがまた浮いてきている

ペグ穴がどうなっているのか分からないので、ブッシュを抜き直します。

ブッシュを抜いてみる

どうやらテーパーリーマーで穴を拡げてしまったようです。 7角形にしかもヘッド面に向かって穴が広がってしまっています。 これがブッシュが弦の張力がかかる方向に浮いてくる原因です。 誰がやったのかは分かりませんがこの穴は垂直にあけましょう。

リーマーで拡げられている

水で濡らしたメイプルの薄い板をハンダごての熱で曲げていきます。

薄板を曲げ木する

薄板を弦の張力がかかる方にはり付けました。

薄板を貼る

ブッシュを入れ直します。

ブッシュを入れ直す

今度こそきっちり取りつけができたと思います。

ペグの取り付け

次はやっとナットです。 こういうやり直しが発生するのは修理の仕方がないところですね。 根気よく1本の楽器につきあうことが大事です。


Eがデッドでその周りがビリつくアコギ【J-50の修理-2】

チューニングを変えるとビリつくところが動くことは分かりました。 それがネックの共振によるものか、ボディの共鳴によるものかを切り分けなくてはいけません。

ヘッドにおもりを付けてみました。 しかしこれでは変化がありません。 ネックのせいではないですね。 ネックの共振によるデッドポイントはベースに多いです。

ネックの共振ではないと分かった

ブリッジの下にクッション性のあるものを入れて、ブリッジの振動を軽くミュートしてみました。 大阪から上京するときに友達がプレゼントしてくれた、リラックマに頑張ってもらいましょう。

ボディの共鳴が原因であると確信

当然音量は少し下がるのですが、「このくらい強く弾いてもビリつかない」の閾値が明らかに上がりますね。

結論としてはハコがピーキーに共鳴しすぎているのが問題ということでしょう。 どうやって緩和するかはもう少し考えましょう。

 

 


微妙に調子の悪いアコギ【J-50の修理-1】

弾きやすくていい感じのギターなのですが、演奏中、急に音が途切れたそうです。

ピエゾ~プリアンプについて気になることがありました。 最初アンプにつないだ時にノイズが大きかったのです。 ウーンという低いノイズで、シールドのアース側を持った状態でプラグの先端のホットに触れたのと同じ音がしました(アース側を触らずにホットを触るとビガガガガと爆音でノイズが出ますがそれではないです)。

その状態でジャックのアース部分と、ピエゾピックアップの表面の銀色の部分を測ると700kΩありました。 ですが、その後ギターを分解している間にノイズが消えて、前述の2点間はほぼ0Ωに直ってしまいました。

なのでピエゾ~プリアンプは絶好調とは言えないようです。 シールド網線の酸化みたいなことがあるのかもしれません。 電池スナップも割れてきていますし、交換するのも良いのかもしれません。

ピエゾピックアップのの不調

ビリ付きもあるのですが、ギターが5弦7フレットの音程のEに対して逆相で共振していてデッドです。 その前後のフレットでビリつくようです。 特に#側。 チューニングを1音下げや半音上げにしてみると見事に移動します。

ブリッジ側でビリついているようにも聞こえたので、フレットの代わりになるもっと背の高いものを指板と弦の間に入れてみたらビリつかないんですね。 つまりビリついているのは隣のフレットで、それがボディ側で大きな音に鳴っているのであって、ブリッジサドルが鳴っているわけではないようです。

Eに対してピーキーに共振する(パライコで言うところのQが大きい)状態なので、適度にボディの共鳴を抑える方法があれば良いのですが。 昔流行ったサウンドチップをブリッジ付近裏にはり付けるようなことが考えられそうです。

 


VOXにナットを取りつける

ゼロフレットの溝が妙に広いのでここで修正しておきます。 まず0.5ミリ幅まで埋めて

ゼロフレットの溝を埋める

0.6ミリまで拡げ直しました。 ここからナット溝の掃除をします。

溝を作り直す

ナットを粗加工していきます。 この回転数の遅いベルトサンダーは加工物によっては非力なのかもしれませんが、うちでは牛骨を削るのに使うばっかりなので、静かで助かります。

ナットの粗加工

厚みと底面を削って、溝にはまったところがこちら。 この後両サイドを加工して、上面を削ります。

溝にはまったところ

加工が終わって接着しました。

ナットの取り付け

弦を張っていきましょう。 溝がある程度できあがったらゼロフレットを入れてみて検証です。