プリアンプの製作【EHB1505-PLFのプリアンプ交換-1】

Ibanezのヘッドレスベースをお預かりしました。 少し手を入れます。

EHB1505-PLF

バリミッドのプリアンプが付いているのですが、このプリアンプを他のベースに移植して、このベースにはBirdcageオリジナルプリアンプBCP-3を登載することになりました。 イコライザーの帯域をあえて少し狭めたいということですね。

プリアンプを交換する

製作されて初めての冬なので、乾燥で少し指板が縮んだのかフレットが手に当たります。 角を丸めたときに縁が薄くとがって残っているところがあって特にそこが気になります。

フレットの端が乾燥で飛び出してきた

まずはプリアンプの製作からです。

BCP-3の組み上げ

組み上がったところがこちら。

音出しチェック

チェックしてから絶縁塗装していきましょう。


配線を分解する【ゴールドLPのピックアップ交換-1】

以前ヘッドの塗装を塗り替えたりしたギターをもう一度お預かりしました。 ピックアップを交換します。 トーンにタップスイッチが付いたりするので全体的に配線をバラしていきます。

ゴールドのレスポール

導電塗料を使ったシールディングもするつもりなので改めて裏蓋の導通をチェックしました。 スイッチキャビティの裏蓋だけなぜか表面に導通がありません。 ここは張り替えましょう。

スイッチの裏蓋だけ導通がない

スイッチキャビティは円筒形の金属でシールディングされています。 アース線がばらけていてショート方向の音出ずトラブルが心配な構造ですね。

金属製の筒でシールドされている

元の配線がこちら↓ 菱形の金属プレートは取り除くことになりました。 スイッチポットを使うことと、軽量化がその理由です。

オイルコンデンサの向きを変えようか悩みますね。 こういうオイルコンは金属ケースにつながっている方の足をアースに持っていった方が外来ノイズに強くなりますから、今の取り付け方向は電気的には逆なんですね。

ですが、それを言いだすとフェンダーみたいにポットの抵抗体とコンデンサの順序が逆になっているほうが良いわけでしょうけれど、そうすると見た目がギブソンっぽくなくなりますし、シールの向きとしてはこっちの方が美しいような気もしますね。

元の配線

電装系を完全にバラバラにしました。

電装系をバラバラにした

ポットの穴付近は上の2個だけもう少し深く削る必要がありそうです。

上の2個だけ掘り下げる必要がある

裏蓋のシールを貼り替えます。 この接着剤はアルコール系溶剤で掃除しました。

アルミシールを剥がす

あたらしいアルミシートです。

アルミシートを貼った

表面が無垢になっているので、アースに接触させることで電気的につなぐことができます。


リンディフレーリンのピックアップを取り付ける【フェンダーメキシコJMの修理-4】

リンディフレーリンのジャズマスター用のピックアップが届いたので取り付けます。

リンディのピックアップの配線作業

ボディに装着しようとして気が付いたのですが、元のピックアップは裏側にマグネットが付いています。 厚みが全然違うので、クッションが足りません。 新しいピックアップクッションに交換する必要があります。

モントルーのCushion for Jazzmaster pickup (4)という商品が使いやすくて愛用しています。

クッションを交換する

弦を張りました。 このピックアップ良いですね。 ネック調整、弦高調整、ピックアップの高さ調整と追い込んでいくと、いつまでも聞いていたいようなジャズマスターの音ができあがっていくのが分かります。

調整

あとはノブの交換だけです。 音も出ないところまで錆びついていたとは思えないくらいに、ものすごく良いギターになりました。

皆さんも新型コロナウイルス感染拡大防止対策の一環として、実家の押し入れから眠っていたギターを復活させて、冬休みはシーズンオフの自主トレしましょう(笑)


シンラインのフレット抜き

フレットがほとんどなくなるくらい減っている一方で、塗装がぽってりと乗っていて、フレットが抜きにくくなっています。 まずは塗装を削り取っていきます。

フレットの塗装を剥がす

フレットとナットを取り除きました。

フレットを抜く

指板研磨をしていきます。