バリ取り【レスポールジュニアにスパーゼルを付ける-4】

明らかにペグポストの弦穴に発生しているバリが原因で弦が切れているので、一度バラして研磨します。 ドレメルのダイヤモンドビットで良いでしょう。

一番手前のものが良さそうです。

ドレメルビット選び

穴の左右、特に弦が巻き付くときに角になる側を重点的に研磨しました。

穴の左右を研磨した

これで弦を張って様子を見ましょう。

同じ方からお預かりしているムスタングのスパーゼルも大丈夫かも調べます。


休日のサイクリング

お休みを利用してお昼間の水辺サイクリングです。 今日は干潮の時間に合わさりました。

満潮の時間ならこのカメラの位置は水の中だと思うと面白いですね。

荒川の干潮

曇りで涼しかったです。 ボラの三段跳びがたくさん見えました。


弦を張る【レスポールジュニアにスパーゼルを付ける-3】

ナット溝を微妙に拡げていきます。 深さは変える必要がないので繊細な作業です。

少し溝を拡げる

サドルの方の溝も加工が必要ですね。

サドルの溝も拡げる

で、チューニングしようとしたら1弦が切れました。

1弦が切れた

ピンセットではない側が切れたところです。 山になっているところはペグのロック部分です。 ペグポストからナット側へ曲がろうとしているところで切れているのが分かりますね。

ペグポストの角で切れている

切れた弦の反対側がこちら。 やはり曲がったところで切れています。 切れた弦をよく見るのは原因究明のためにとても大切なことです。

ペグポストの角で切れている

ペグポストにあいた弦穴です。 この穴を加工したときのバリが出たままになっているのだと思います。 写真でも見て分かりますよね。

弦穴にバリが出ている

反対側。 やっぱり角が立っています。 ロックを緩めても中の弦押さえバーが下がらなくて弦を通しにくいものもあるのすが、それは内側にもバリが出ていてバーに引っかかっていると思われますよね。

弦穴にバリが出ている

メッキごと削るのは忍びないのですが面取りするしかないでしょう。 オーナー様の他のギターに付いているスパーゼルでは6弦が切れたということなので、プレーン弦側だけではなく6個とも外して全部丸めましょう(さすがに内側は削れないですが・・・)。

リッチーブラックモアモデルのストラトに取り付けたときにはギアのバックラッシュが大きいのが気になりましたし、今回のペグも取り付けていない状態で回しても巻き心地が重いところがありますし、近頃のスパーゼルは工場でも変わったのかな?というのが私の個人的な印象です。 次のロットで改善してくれると良いですね。


スパーゼルの取り付け【レスポールジュニアにスパーゼルを付ける-2】

ペグ穴を拡げます。 実は最初9.8ミリで拡げましたが、どうもせまいので10ミリに拡げ直しました。

考えてみたらレスポールのヘッドは表裏が平行でないですし、仮に平行に加工してもヘッドというのはよく見ると反っていることがほとんどです。 なのでこの穴は余裕を持たせた方が良いですね。

ペグ穴を拡げる

回転どめの爪が付いているタイプなので、裏側もくぼみが必要なので穴あけしました。

スパーゼルに交換できた

弦を張っていきます。

弦を張っていく

今回は4~6弦は太くなる.010~.052のセットなのでこのまま弦を張ろうとするとナット上で弦が少し浮きます。

弦が浮く

このあたりを加工していきましょう。