レギュラーラインのP-90も調べる【ピックアップを持ち上げるブロックを作る-2】

弦は09-42が張られています。 一応10-46に交換してからピックアップの高さなどを検討します。

09-42が張られている

このギターは配線が基板式になっています。

配線

こっちのP-90も分解して確認することになったので確認します。 ヒスコレと違って、ミックス時にノイズキャンセルする構造になっています。

ピックアップを外してみた

リアとフロントでは他に何が違うのか確認します。

リアのコイルワイヤの確認

4芯線がソケットにつながっています。 使っていない線はカットされていますね。

配線を解析する

コイルを計測できるようになりました。 レギュラーラインとヒスコレの違いがよく分かりました。

計測可能な状態になった

ピックアップと弦の距離を計測するためにお預かりしたヒスコレのスペシャルのほうはフレットをクリーニングしておきました。

フレット磨き


コイルワイヤーを変えて巻いてみる【P-90タイプのピックアップを製作する-6】

2001年製のヒスコレに付いているピックアップを分解して調べさせてもらった結果、コイル線の材料が違っていたことが分かったのでもう一度試作品を作り直します。

コイルを巻き取る

巻き取ったところはこんな感じ。

フォームバー皮膜線

組み上げました。 この状態で抵抗値やインダクタンスはかなり近い物になっています。 ですが、ポールピースを鉄製の物で叩いた時にアンプから出る音が少し低いです。 ワックスを入れれば線間容量が増えて高域が出てくるのでしょうか。

組み上げた

ワックスに漬け込みました。 指で叩いてもマイクロフォニック現象はほぼ起こりません。 フィードバック奏法でハウらないことは大事です。 P-90タイプは裏から叩くとカンカンいって、表から叩くとポンポンいいますから、ワックスポッティングは絶対必要になると思います。

ワックスに漬け込む

右がヒスコレで、左が今回私が作ったものです。 ポールピースを叩いた時にカンカンと高い成分が出てきて、聞き分けが付かないレベルになっています。 この周波数はワックスで出ているんですね。

聞き分けが付かないレベルになってきた

ヒスコレからトーカイに持ち替えたときに違和感がないピックアップができあがりそうです。 手送りで巻いたコイルであることや、SEB構造のボディや仕込み角の違いがあるので載せてみてまださらに違和感があったら巻き数を調整しましょう。


配線の修理【64年製ブロンドJBのネジ穴修理-3】

断線しているリアピックアップをまき直します。 まずはコイルを取り除きます。

コイルを取り除いた

ハトメ部分を清掃します。

ハトメ部分の掃除

ラッカーが残っていると線が引っかかるので紙やすりで清掃してバリ取りもします。

ラッカー塗料の清掃

フォームバー皮膜線を室温20℃で6.8kΩくらいになるように巻きました。 他にセットで送られてきているピックアップもそれくらいまでほどこうとした様子が見て取れるので合わせておきました。

コイルの巻き取り

生きている方のコイルも一度ほどいたのかコイルが浮いているのでワックスに漬け込んで線材を固定しておきます。 カバーの付け外しでまた断線する恐れがあるからです。

コイル線の浮きをワックスで固定する

配線は一度全部やり直させてもらいます。

元の配線

ポットを清掃してから・・・

ポットの清掃

組み直しました。

コントロールアッセンブリーの製作

ブリッジ、コントロールプレート、ピックガードの取り付けを進めましょう。


リアルセルロイドピックガードの取り付け【PGMの3TSBジャズベのメンテナンス-3】

リアルセルロイドピックガードが届いたので取り付けていきましょう。

ネジ穴の面取りが、使うネジの頭より小さかったので拡げました。 面取りが楕円になっているところがあったのできれいになって良かったです。

面取りをやり直す

外周のエッジはもともとこういう感じなのですが、

加工前

手作業でこのくらい尖らせる方向に研磨しました。 この方が取り付けたときに見栄えが良いです。

加工後

コントロールパネルのところを合わせる必要があります。

つなぎ目

けがいた線はこんな感じ。

けがいた線

線まで削って、ここは尖らせすぎず45°くらいに削ります。 コントロールパネルの厚み分くらいという意味で、一番下の白の層を残しておきます。

つなぎ目を仕上げる

ネジ穴をあけ直します。 基本的にピックガードのねじ穴は合わないものなので全て埋めてあります。

ネジ穴をあける

ネックポケットの部分をベアリングビットで合わせます。

コントロールパネルと本体側の配線をつなぎます。

コンパネを取り付ける

これでピックガードが付きました。

ピックガードが付いた

弦を張っていきましょう。

弦を張る

しばらく弦を外していたのでネックが少し逆反っています。 数日おいて調整したら完成ですね。

弦を張る