PGMをお預かりしました。 リアルセルロイドピックガードに交換します。 その他配線なども見ていきましょう。
ブッシュは軽度ではありますが浮きがあります。 ペグは良い位置に取り付けられているので、シンプルに経年変化という感じです。
配線はオリジナルではない部分があります。
導電塗料へのアース接続のためにアルミシールが貼られていますが表面に導通がないのであまり役に立っていません。 ポットがこすれてめくれているところからつながっていた可能性がありますね。
アース線が外れたままになっています。 ボリュームを交換したときに忘れたのではないでしょうか。
導電塗料は1センチメートル間隔で計測して1kΩ近くあります。 塗り重ねると30Ωくらいまで下がるので、もう1回塗り足しましょう。
ピックアップはヴァンザント。 8kΩくらいの直流抵抗値が計測されます。
コイルの外径と抵抗値からエナメル皮膜線のAWG42ゲージではないでしょうか。 オーソドックスな60年代JBのレプリカといったコンセプトのピックアップだと思います。
ピックアップを外しました。 クッションが足されています。 リアももう少し上げたいので、クッションを両方交換します。
クッションの粘着テープで導電塗料が結構剥がれてしまったので、ここは2回塗り重ねましょう。
配線を分解していきます。 トーンだけロックワッシャーが重なっています。 こちらがオリジナルではないでしょうか。
トーンは8ミリ軸、ボリュームは3/8インチ軸です。
コントロールパネルの穴はボリュームの方だけ拡げられてあります。 と言うことはボリュームを交換したようですね。 今回は全部インチ仕様にそろえます。
コントロールパネルは新しい部品を使ってこんな感じにしました。 アース線が省略されていたのですが、ポットが緩んだときにボリュームやトーンが効かなくなったり音が出なくなったりしますので、黒のアース線を追加しました。
金属製のノブを使うので、回転時に人体がアースされたり浮き上がったりしてファサファサいうのを押さえる目的で導電性グリスを塗布しておきます。 CTSポットは中に黒いカーボンのグリスが塗ってあるので要らないかも知れません。
ピックガードのねじ穴は合わないので全部一度埋めます。
導電塗料を塗っていきます。
ロゴシールが貼られている部分はせっかくなのでマスキングしておきます。