コイルワイヤーを変えて巻いてみる【P-90タイプのピックアップを製作する-6】

2001年製のヒスコレに付いているピックアップを分解して調べさせてもらった結果、コイル線の材料が違っていたことが分かったのでもう一度試作品を作り直します。

コイルを巻き取る

巻き取ったところはこんな感じ。

フォームバー皮膜線

組み上げました。 この状態で抵抗値やインダクタンスはかなり近い物になっています。 ですが、ポールピースを鉄製の物で叩いた時にアンプから出る音が少し低いです。 ワックスを入れれば線間容量が増えて高域が出てくるのでしょうか。

組み上げた

ワックスに漬け込みました。 指で叩いてもマイクロフォニック現象はほぼ起こりません。 フィードバック奏法でハウらないことは大事です。 P-90タイプは裏から叩くとカンカンいって、表から叩くとポンポンいいますから、ワックスポッティングは絶対必要になると思います。

ワックスに漬け込む

右がヒスコレで、左が今回私が作ったものです。 ポールピースを叩いた時にカンカンと高い成分が出てきて、聞き分けが付かないレベルになっています。 この周波数はワックスで出ているんですね。

聞き分けが付かないレベルになってきた

ヒスコレからトーカイに持ち替えたときに違和感がないピックアップができあがりそうです。 手送りで巻いたコイルであることや、SEB構造のボディや仕込み角の違いがあるので載せてみてまださらに違和感があったら巻き数を調整しましょう。