以前、製作と設計のお手伝いをさせて頂いていたEarly BirdのPower Distributorを元にして、お客さまに合わせた仕様のパワーサプライを作ることになりました。
まずは穴位置にセンターポンチを打っていきましょう。
穴あけ作業です。
穴があきました。
右から18ボルトセンターマイナスを入力、左端がそのままスルーアウトで、それ以外が9.8ボルトセンターマイナスの出力となります。
次に基板を製作します。
DCジャックの在庫が足りないので発注しました。
基板を作っていきます。 1枚1枚手作りです。
9.8ボルトに減圧するレギュレーター回路です。
DCジャックに電界コンデンサを取り付けていきます。 これはつないだエフェクターの消費電力が変動した時に、他のエフェクターに影響を与えないための充電池のような役割をします。 レギュレーターだけでも対応できるはずですが念には念を。
ちなみに18ボルト出力のところにだけ耐圧25ボルトを使っているので、もともとのバージョン(左)と違って、ひとつだけ金色のコンデンサが入っています。 すべてオーディオグレードです。
よく、エフェクターの電源コンデンサーを音響用に交換するチューニングがありますが、このパワーサプライはそれと同じことをしているわけです。 交換ではなくて追加ですが。
さて、放熱試験です。
実際に使う時は、左3つの18ボルト出力からスルーアウトする分もあるので、これが一番過酷な使い方を再現した状態です。 ACアダプターからフル出力しても、触れないほど熱くなることはありません。 これで良さそうです。
パワーサプライの製作が必要な方はこちらのメールフォームから御相談下さい。 最近は、安くて良いパワーサプライがたくさんありますから困っている人はいないかもしれませんが、Early BirdのPower Distributorは「交換したての電池をシミュレートした9.8V出力」や、「オーディオ電解チューン」など、それなりに特徴のあるパワーサプライです。
モントルーさんのラインナップからなくなってしまった製品ですが、設計と製作でお手伝いしていましたので、同じ仕様のものをお作りできます。
青色3ΦのLEDが届きました。
配線を取り付けていきます。 この自作ヘルパー便利ですよ↓
LEDの下準備が整いました。
内部配線はこんな感じになりました。
発光量のチェックです。 プリアンプの音としては、周波数的にかなり外側に効くドンシャリで、ワイドレンジにズシーンとくるので楽しいです。
ノブを取り付けます。 このノブは不良が多いので2個多めに買ってありました。
今回もネジが回らないのがひとつと、ネジ先が斜めになっているのか、締め付けているうちに軸が回ってしまって好ましい方向に取り付けられないものがひとつありました。
これらは工夫すれば使えるようになりそうなので完全な不良品ではないですね。
ツマミは上が出力ボリューム、右がトレブル、左がベースになります。
これで完成で良さそうですね。