ABR-1型のブリッジをレリック加工しました。
金属面が曇っていて渋い感じになります。
断線したピックアップはまき直すことになりました。 まずは断線したコイルを取り除きます。
ワックスがこびりついているので暖めて拭き取りました。 ハトメ部分にコイルの残りやハンダが残っていると、コイルを巻く時に引っかかるので掃除します。
コイルを巻きました。 中低域がしっかりしている方がお好みなようなので、ビンテージピックアップより1kΩ以上多めにエナメル皮膜線を巻き取りました。
ハウリング防止のためワックスポッティングをしました。 磁石は温度にも影響を受けるようなので、冷めてから着磁します。
配線を取り付けます。
ピックアップをボディに取り付けます。
コントロールパネルと結線します。
これで配線作業が完了しました。
次はネックを取り付けてナットに弦溝を切っていく作業です。
先日製作したバリトーンスイッチなのですが、完成後お送りしてみたところ、お客様から「以前所有していたギブソンのES345と効き方が違う」とご指摘を頂きました。 試奏動画で音色を確認してみたところ、回路シミュレータのグラフとかなり印象が違うことが判明しました。
元にした回路図自体はギブソンの公式のものなのですが、そのままでは効き方がかなり違いますね。 どこが変わっているのか調べる必要があります。
自分でシミュレータを回しながら「もっと使いやすいバリトーン回路」を作り直してお届けしたいと思います。
このプロジェクトはさらに推し進めて、ピックアップコイルに干渉してさらなるサウンドバリエーションを生む「ピックアップハッカー」みたいなパッシブエフェクター機材に発展させていきたいと思っています。