3弦のサドルをもう少し後ろに下げたいのですが、もうこれ以上動かすスペースがありません。
幸いなことに弦溝がサドルの中央に来ている個体だったので、ABR-1ブリッジを一度分解清掃するついでにサドルの向きを前後ろ入れ替えました。
向きを変えるとよりエンド側に頂点を持ってくることができます。
弦溝の形状によってはこのままでは良くない場合もあって、その場合は溝の調整も必要になりますね。
以前もセンターズレを修正するためにお預かりしたことがあるギターです。 前回は6弦側に倒れるていたので6弦側に薄い板を張って調整したのですが、今度はその板に押されて1弦側へ倒れてきていました。
こうなる理由はハッキリしていて、ネックジョイントとフロントピックアップキャビティの間の壁がないからです。
また、3点止めで、しかもネックの仕込み角を決めるマイクロティルトのボルトがネックを押し上げていて密着もしていないという、必然的にネックが安定しない構造になっています。
今回は6弦側を少し削って角度を決めたあと、1弦側にも薄板を入れてみました。
一応今のところは良い位置にネックが収まりました。
これでじっとしていてくれると良いのですが。