原因究明【スティングレイの配線修理-1】

プリアンプが動かないという初期のスティングレイです。

スティングレイ

この時期のスティングレイはネックが弱いといううわさがありますね。 このネックも結構順反り傾向。 せめてトラスロッドの負担を減らすためにグリスをさしておきましょう。

トラスロッドにグリスをさす

ジャックは自分で交換したことがあると言うことでしたが、モノラルジャックが使われています。 確かに初期のスティングレイはモノラルジャックが使われていたはずなのですが、シールドケーブルを抜いたときに、プリアンプの電源がオフになって、電池の消耗を防ぐことができるステレオジャックに交換した方が良いです。

電池を交換するとプリアンプも動いているようです。 初期型スティングレイのイコライザーは反転アンプを使用しているので、電池がなくなってもオペアンプの帰還抵抗を通り抜ける形で控えめな音量で音が出るはずです。

オーナー様が「以前、楽器店に修理してもらったけれど、今はパッシブになっていると思われます」とおっしゃっていたのはそういう音の出方のことではないかと見ています。

モノラルジャック

ボリュームがバリバリいいます。 ここは交換しましょう。25kΩのポットが必用です。 これの入手については目星が付いていまして、先日のシンライン配線修理で抵抗値を間違えて持ち込んで頂いた25kΩのCTSポットをゆずってもらおうと思います。

ボリュームのノイズ

以前の修理の時に入ったのか、やたらゴミが出てきます。

ゴミが出てきた

こういうのもショートやそれにまつわるノイズの原因になるのできっちり掃除しましょう。