なにやらフロントボリュームを絞ったときのテーパー感が変なので気が付いたのですが、トーンがボリュームの後ろに入っていました。
配線を一部、手直ししたらボリュームの効き方がもどりました。 電気的にどうなっているのか、詳しく検証できていませんが、そういうことが起こるのでしょうか?
今おあずかりしているギターバイオレンスもボリュームの後にトーンがくる回路になっていますが、ボリュームのテーパーに影響するなら入れ替えたほうがいいですね。
ベースは無事にお客さまにお返しできました。
センタージグを置いてみました。
ネックの延長線上にピックアップはあるようですね。 ブリッジの位置が疑わしいですが、まだこれだけではそうとも言い切れません。 ヒントのひとつですね。
ネックジョイントビスがボディにも効いてしまっています。あくまでもネックを引きよせることがこのネジの機能なのでボディ側はスポスポなのが正解です。
ビンテージもそうなっていますし、国産も古いのはスポスポになっている気がするのですが、いつからか変に楽器を几帳面に作り始めたのかこうなるのです。
ピックアップが出てきました。
どうなっているのでしょう? もとが分からないので、断線していたりするともっとわかりませんね。 じっくり検討しましょう。
フロントとリアのピックアップを同時に鳴らすと、3弦だけ位相が逆になって音が小さくなるベースです。
リアピックアップは1・2弦用のコイルと3・4・5弦用のコイルに分かれています。
フロントピックアップは1・2・3弦用のコイルと4・5弦用のコイルに分かれています。
プレベなんかだと逆巻き逆磁極のコイルが2つ並んでいますが、フロントはフロントで、リアはリアで同じ磁極なのです。
これでノイズキャンセルしているならば、ひとつのピックアップで1弦側のコイルと5弦側のコイルで位相が逆の信号がでています。 それ自体は問題ないのかもしれませんが、フロントとリア間で各弦の位相は合っていないとフェイズアウトしますよね。
すでにいろいろいじられている中古楽器のようですから、元がどうなっていたかもサッパリ分かりませんが、リアピックアップの取り付けの向きが逆なのは間違いないでしょう。
フロント側は1弦側に属しているのに、リア側は5弦側に属しているのが3弦だけフェイズアウトする理由です。 このベースはよその修理品なので、ここから先はよく分かりません(笑) でも良いヒントを教えてあげることはできましたね。
もともと、となりあったコイル同士で逆磁極になっていたのを誰かが間違って、フロントとリアで逆になるように着磁し直したというパターンもあり得ますね。 変に磁力が弱かったしありそうです。
その場合は、コイルの巻き方向がどうなっているのかを調べてから、位相が合うように磁極を決めて、コイルを4個にバラしてから着磁し直す必用があると思うので、そこまでやるのか交換するのか決めた方が良さそうですね。