ブリッジを取り付けて行きます。
ブリッジが付きました。
続いてコントロールパネルも付けました。
次はフロントのピックアップのエスカッションを付けたら配線ですね。
配線を少し改良しました。 ボリュームポットにアース線がなかったので2本、黒い線(左側)を追加しました。 トーンにはなぜか付いていたのでそのままです。
ビンテージのJBでは、この線は省略されています。 金属製のコントロールプレートにロックワッシャーで締め込んであるので、アースにはつながっているのですが、ロックナットが緩むと、ボリュームやトーンが効かなくなったり、バリバリとノイズを出すようになったりします。
なので、もしものことを考えてアース線を引いておいた方が良いですし、昨今製作される楽器では当然この線を引っ張ってあります。
ピックアップの直流抵抗を測るように依頼されたのでピックアップの電線を一部外してから計測しました。 フロント側が6.9kΩでリア側が7.1kΩでした。 見た目は60年代風の楽器ですが、コイルの直流抵抗は70年代風ですね。
これで完成で良いと思います。 ものすごく弦高が低くて、弦の音がパシャパシャいうような状態で届いたので、しっかり基音もでつつ、バランス良く弾きやすいコンディションになったと思います。 お返ししてみて感想を聞いてみたいです。
お安く買えたというアナリシスのシールドケーブルです。 すでに改造か修理がされています。 プラグが変わっていたり、ハンダ付けがあやしかったりします。
ノイジーなので修理することになりました。 両端を少しカットしてダメージが出やすいところを捨てます。 プラグも片方交換します。 お客さまの提案でセミバランス送信をやめて、網シールドも両方のスリーブ端子につないでコールド共通にします。
持ち込んで頂いたプラグの穴がせまいので、ケーブルが通るように拡げました。
ケーブルが通りました。
ストレートプラグはオリジナルの部品のようなので使います。 L側だけ交換します。
樹脂の被覆をむいて、網ひもをほどいてカット、網線をほどいてまとめて・・・と手間がかかる電線ですね。
ハンダ付けしたところがこちら。 難しいです。
絶縁シートが短冊状なのですが、ホットの線材も平たいので両端の幅が近いです。 心配と言うほどでもないのですが、お客さまから絶縁をしっかりめにして欲しいというリクエストがあったので、交換したプラグに付いていた絶縁シートをカットしてドーム状に囲いました。
最後は熱収縮チューブで持ち手をカバーします。
ねじ込みを緩みにくくするためと、曲げによるダメージが集中しないようにするためです。
うちにあったケーブルと聞き比べました。 小さいアンプですが、低音弦側の音圧があがって、音量を上げたみたいに聞こえます。
わずかですがマイクロフォニックがありますね。 衝撃を与えるとアンプから音がします。 楽器用のケーブルはそういうのも含めて好みという時代にもうとっくになっているわけで、ドンドン楽しんでシールドケーブル選びすると良いのではないでしょうか。
以前プロのベーシストの方に「シールドはプリアンプだと思って何種類も持って出かける」とうかがったことがあります。 なんとも素敵な言葉だと思いました。