新しいネジを取り付ける【ベースのソープバータイプピックアップのねじ穴補修-2】

ナット底面の角を面取りして接着剤が染みこむラインを作りました。 あと4箇所切り込みを入れて、接着剤と凹凸で噛む場所を作りました。

弦がナットを押し下げる力で、この部分に引っかかってくれれば、もし接着が外れても横にずれるのを防げるはずです。 横にずれなければチューニングが変わることはないので念のためにこういう方法をとりました。

ナットの接着

現物のピックアップを置いてみて、マスキングテープで太らせたネジをさしてハンマーでトントン。 位置決めしたところに穴をあけました。 キャビティの深さが20ミリで、そこから15ミリの深さの穴になっています。

ボディの厚さが42~43ミリくらいですので、あと7ミリくらい残っていますね。 ネジの長さが40ミリほどですからピックアップをトップ面より下げない限りは貫通はしません。

ネジ穴をあける

クッションの力が強いのも気になるということでしたのでバネに交換しました。 フロントピックアップは元のネジと元のクッションのまま、ねじ穴だけ低粘度の瞬間接着剤で補強してあります。

ベースのフロントピックアップは親指を置くことが多いので、柔らかめのクッションでは落ち着かないのではないかと考えたからです。

クッションをバネに変えた

1弦側のネジを4ミリほど切って短くしました。 1弦側の方が弦高が低めになるので、ネジ先が穴の底につっかえないようにしたり、万一にもボディを貫通しないようにする一応の配慮です。

1弦側のネジを短く切る

目標のピックアップの高さにきっちりよせました。

きっちり2ミリまでよせた

P-90のネジはナベ皿なので厳密に言うと下面に隙間があります。 でもソープバー型のベース用ピックアップのネジ部には落とし込みがあるのでこれで全く問題ないと思います。