症状の確認【ベースのソープバータイプピックアップのねじ穴補修-1】

ベースにもソープバータイプのピックアップというものがあります。 今回お預かりした楽器はそのネジ穴がダメになっています。

ネジ穴がダメになっている

弦に2ミリくらいまで近づけたいそうなのですが、そうすると図のようなことになってしまうのです。 テーパーがかかったところしか刺さっていないのです。

ネジ山が噛んでいない

ジャズベースやプレシジョンベースと同じネジが使われているのですが、考えてみればJBやPBのカバーの「耳の部分」はピックアップのトップ面より一段低くなっていてその分ネジが深く刺さる構造になっています。

ソープバー型のベースピックアップにはこういうネジ2本で支持するものも多いですが、ピックアップを上げていこうとすると、クッションの圧力に負けて自壊するものが少なからずあるはずです。

とりあえずねじ穴を埋めました。 ネジを、ソープバー型ギターピックアップでおなじみのP-90用のものに交換しようと思います。

穴を埋める

ナットも外れていたので接着し直します。

ナットが外れている

どうやら真ん中の1カ所に瞬間接着剤をつけて押しつけただけのようです。

アロンで1カ所しか止まっていなかった

もう少し染み渡らせた方が安心ですね。

バンプオブチキンの現場で、リハ前にSonicのオイルナットの接着がポロッと外れてから接着剤を見直しましたので、Birdcageとして自分で牛骨ナットを接着するようになってからは瞬間接着剤は使わないようにしているのですが、今回は樹脂素材なので瞬間接着剤でしっかり付けるようにしましょう。