全体をチェック【オリンピックホワイトPBの弦高調整-1】

オリンピックホワイトのPBをお預かりしました。 現状12フレット1弦側で1.2mmくらいの弦高ですが、さらに下げたいということでの診断になりました。

PB

ネックのコンディションは悪くありません。 フレットの頂点も比較的きれいにそろっていると思います。

ヘッド部

ジョイントプレートが塗装にめり込まないために厚みがあるフリーダムの物に交換されています。 良くプラスティックの座布団を挟みますが、そもそもプレートに厚みがあれば曲がらないからめり込まないというのは理にかなった考え方ですね。

ジャックプレート

トラスロッドは3/4周くらい回っていてあと1/3周くらいは逆反り方向へ回せそうです。 一応グリスを塗っておきます。

トラスロッドナット

1mmまで弦高を下げるとハイポジションから犠牲になっていくようです。

ハイポジション

ハイポジションが起き上がっているわけではないのですが、1mmまで下げるためには意図的にハイポジションを逆反らせるくらいのことが必要になりそうです。


ナットに弦溝を作る

ナットの形を整えます。

ナットを磨く

弦溝を作りました。

弦溝が切れた

弦を張った状態を確認してからフレットのすり合わせを完成させて、フレットの表面を仕上げます。

フレットを仕上げた

ナットの表面を仕上げました。

ナットを仕上げた

これでネックが安定したら調整して完成ですね。

弦を張ったところ