シムの製作【76JBのネック修理とパーツ加工-12】

気になっていた4弦側のシムを剥がしました。 

シムを剥がす

薄い画用紙を貼り合わせてあるようです。 これがばらけてきていて見た目が気になるので、外から見えにくいように高さ方向をカットしようかと思っていたのですが、こんなに枚数が多いと貼り合わせにくいですし、きれいにカットもしにくいですね。 新しく作ってみましょう。

薄い画用紙を貼り合わせてある

厚みは1mmくらいです。 もう少し厚みがあった方が、よりセンターにネックが来るので・・・

1mmくらい

厚み0.5mmの薄板を2枚貼り合わせます。 実際に計測すると0.5mmよりわずかに厚いのでこの方が良いと思います。

0.5mmの薄板を2枚切り出す

こんな感じにしてみました。 弦の張力を利用してネックを4弦側へ倒すシムを1弦側へ貼って、4弦側に1.2mmくらいの板でネックを受け止めます。

シムを作り直した

これでネックはきっちりとセンターに来ています。

センターは大丈夫そう

ヒーター修正の結果、サドルを上げることができたので、ピックアップの低さが気になります。 クッションが薄くなっているようです。

PUクッションが薄い

クッションを追加しておきます。

少し足した

おおまかに、常識的な範囲に上げておきます。

PUの高さ調整

ブッシュ浮きを修正するためにペグを外したのですが、ブッシュのところにグリスがたくさん入り込んでいます。

グリスが詰まっている

一度抜いて清掃します。 そのあと、押し込んで低粘度接着剤で固定し直しました。

一度ブッシュを抜いた

ペグを戻します。

ブッシュを固定してペグを戻した

フィンガーレストをもうひとつ加工してから全てのパーツを戻しましょう。

フィンガーレストをもうひとつ加工する

サドルの調整やナット溝のチェックなどが残っています。


ピックアップの配線【MJTストラトボディの組み込み-6】

ピックアップは何かのギターから外した物のようです。 配線の先が切り取られています。 ホット側は線を付け足して、アース側は線をむき直して熱収縮チューブを新しくします。 マスキングテープは結束帯に交換します。

ピックアップ

フロントピックアップがショートしていて焦ったのですが、マグネットの磁力で引きよせられたものでヨークか緑(アース)とつながっていたようです。 エアーで吹き飛ばしました。

ショートしている

配線を済ませます。 まあまあきれいに収まりました。

配線をまとめた

ジャックが錆びています。 交換してしまいましょう。

ジャックが激しく錆びている

スイッチクラフト製に交換しました。

スイッチクラフトのジャックに交換した

次はボディとネックのジョイントと、ペグの取り付けを進めます。


迷子

赤羽から十条まで散歩中、警視庁西が丘合同庁舎で写真を撮ったらSiriがロンドンだと言い張るので迷子になりました。

警視庁西が丘合同庁舎


ハイポジションのフレット溝を修正した【76JBのネック修理とパーツ加工-11】

ヒーター修正だけではハイポジションの順反りを抑えられないのでフレット溝を狭めに補修して、フレットの足で指板を押し広げる方向の力を加えていきます。

まずはフレットを抜きました。

フレットを抜いた

溝を補修していきます。

フレット溝の補修

指板にギュッとフレットを押し込んでいきます。

フレットを押し込む

弦を張ってみたところ良い感じに逆反っています。 これから多少戻ってきても真っ直ぐかやや逆反りくらいのハイポジションになってくれると思います。

ハイポジションを逆反らせた

シムを入れたままにした状態ではありますが、サドルの高さが常識的な位置に戻ってきました。

サドルの高さ

フレットのすり合わせを進めます。

フレットのすり合わせ

フレットを磨いてきます。

フレットを磨く

ピカピカに仕上がりました。

フレットを仕上げた

ジョイントポケットの6弦側に入っているシムを見ていきましょう。