Montreux custom wrap around bridge に交換する【レスポールスペシャルのバーブリッジをモントルー製バダスタイプブリッジに交換する(20231211)】

スペシャルをお預かりしました。 遠方からお送りいただいて有り難うございます。

スペシャル

弦とモントルー製ラップアラウンドブリッジ、KTS製チタンサドルPR-02を一緒にお送りいただきました。

チタンサドルとモントルーバダス

オクターブネジを通す穴が不規則でサドルがシーソーのように動いてしまいます。

サドルがシーソーになっている

PR-02に交換しても同じことが起こります。

サドルがシーソーになっている

穴を拡げて取り付け加工して行きます。 この加工が必要な時は別途料金がかかります。 加工が必要かどうかこちらで判断させていただいています。

穴を拡げる

きれいにチタンサドルが並びました。

チタンサドルPR-02が取り付けられた

弦交換の度にオクターブチューニングがずれないようにするためのナットを追加します。

ロックナットの追加

1弦側のアンカーにスタッドが入りません。 スタッドを入れ替えても1弦側が入らないので、ギブソンのアンカーの誤差に対してスタッドの精度が良すぎて遊びがないのではないでしょうか。 つまりスタッド側の不良ではないですね。

スタッドとアンカーの相性が悪い

徐々にピッチがズレていくように感じるので先端のネジ切りを削り落としました。 これで奥まで入るようになります。

先端のネジ切りを削る

弦溝を切っていきます。

弦溝を作る

今回のギターはこんな位置になりました。 オクターブ補正のないシンプルなバーブリッジの場合は、アンカーがネックのセンターに対してずらして打たれているので、1弦の溝が1弦側寄りで、6弦側はほぼ真ん中か少しだけ1弦寄りくらいに来ることが多いです。

バーブリッジの上に万里の長城みたいなのがついている物は、サドルの真ん中に溝が来ることが多いです。 このあたりの作業が自力では難しいなというときは御相談下さい。

弦溝を作る

細かい部品が共鳴しないように、ネジロックで仮固定します。

部品を仮固定する

ネックが順反っていてトラスロッドを回したいです。

ロッドナット部

ロッドナットと半月板を外してお掃除して・・・

半月板を外した

トルク調整剤でグリスアップします。

清掃してグリスアップした

ネックが順反ったまま弦高を下げてあったので、ハイポジションがビリついていましたが、ロッド調整をしてブリッジ側は少し上げることで同じくらいの弦高になるように調整しました。

オクターブ調整

弦とネックがなじんだらチェックしてお返ししましょう。

ナットを締めてほぼ完成


打コン修正【killer KG Marquis customのメンテナンス-2】

指板の1弦側にある打コンが気になります。 ハンダごてで溶けたようにも見えますね。

打コン

炭酸カルシウムと接着剤で埋めてみます。

大人買いした炭酸カルシウム

ぱっと見ただけでは分からないくらいには直せました。

埋めた

トラスロッドが2ウェイであることが分かったので、ヒーター修正をしておこうと思います。


エッジを尖らせた【ダンカン3TSBのJBのコンパネ作り-2】

ブラック3Pを切り出します。

外周のカット

元のコンパネを使ってトリマーで型取りします。

トリマー加工

ネジ穴の加工をします。

穴あけ

ポットの穴をあけました。

穴あけ

ピックガードを外します。 前面アルミ貼りなんですね。 コンパネのところからちゃんとアースにつながっていますね。

ピックガードを外す

エッジを尖らせる加工をしていきます。

外周をとがらせる加工

コンパネの方も加工しました。

外周をとがらせる加工

部品を戻したらこんな感じになりました。 写真を撮り忘れましたが、コンパネの裏側はアルミ張りになっています。

部品を戻す


ネジのレリック加工

黒さびが出たネジを再現したレリック加工をしていきます。 ネジ頭が少しなめた感じが良いというリクエストなので、1本ずつ削っていきます。

ネジを削った

やり過ぎると本当になめそうなのでこんな感じにしました。 適度に傷を付けておきます。

ネジを削った

薬品を使ったレリックをして・・・

薬品で参加させる

こうなったあと、ちょっと物足りなかったので・・・

少し黒ずんだ

塗料も使ってこんな感じにしました。 +のなかは手垢っぽくグレー系を入れて、黒い部分には赤茶色をのせました。

塗料を使ったレリック加工