弦溝の深さを追い込む【Burnyのレスポールジュニアタイプのチューンナップ-39】

弦溝の深さを精密に追い込みます。

弦溝の深さを調整する

弦を巻いていて気が付いたのですが、トルク調整機構ががツマミとの摩擦で一緒に回ってしまう瞬間があります。 せっかくさびを落として磨いたのですが、やっぱり新しいペグに交換した方が良いかもしれません。 オーナー様に御相談しましょう。

調整機構が回ってしまう

シムを入れなくても弦高はなんとか下がりました。 ただ結構1弦側と6弦側で高さに差を付けなくてはいけないので、弦交換の時は1弦側を上げてからでないとブリッジがスタッドから抜けないかもしれません。

1弦側を下げた


音出しチェック【ベースのライン録音用ドライバーの製作-8】

音出しチェックしていきます。

音出しチェック

ラインで録る時に、帯域を低音だけに狭めつつ歪み成分で適度に荒らした感じにして、アンプを通したような音にしたい・・・という意図で製作依頼していただいたそうですが、狙い通りの音が鳴っています。

以前修理したホンダサウンドワークスが作ったモデルは別のトランジスタでした。 あれはゲインが控えめでしたけれど、こちらはしっかり音量が持ち上がります。

仕組みとしてはファズに近いですが、インにもアウトにもローパスフィルタが入っているので「ブチブチ」した感じではなくて「ムームー」した低音の中にかすかに「ブーブー」とか「ババッ」が混じっている感じ。

高域は出ないのでスラップしても指弾きみたいな音になります。

アンペグB-15をマイク録りしたみたいな音が出るイメージで作例動画をいくつも探して定数やトランジスタのレシピを見つけてこられたのですが、その甲斐があったと思います。

歪ませることでダイナミクスが狭まっていて粒がそろうので、「中低音~低音しか出ないコンプ」みたいな使い心地です(4弦が思いっきり暴れると低音が通過してしまってアンプでも歪んでしまう感じですが)。 低い周波数帯にベースを収めたいアレンジであれば、ダイナミクスを均一につぶせるのはライン録りには便利で、これは私もたけたけsoundsの録音用に1台欲しいですね。

裏蓋を絶縁する

裏蓋を絶縁してノブを付けて完成です。

完成