弦も落ち着いたと思うので、弦高調整とオクターブチューニングをやり直しました。 サドルは真っ直ぐきれいに並びました。
ナット溝とリテーナーに追いグリスしておきます。 チューニングメーターはスムーズに動いています。
弦高はいつもの感じにしましたけれど、お預かりした時が結構高かったので、お返しする時にお好みに合わせてもいいかもしれません。
ビリつくから上げていただけだと思うのでこのままでおそらくOKだとは思います。
年に一度のバッテリー交換と弦交換をするためにお持ち頂きました。
このベースは実はフロントピックアップのカバーの下に電池が入っています。 とにかくピッタリなのでここに入れたくなってこういうかいぞうになりました。
その後、ヘッドレスになっています。 弦交換にともなって4弦のサドルが少し後ろに動くことになって、真っ直ぐきれいにサドルが並びました。
バッテリーは液漏れなどがないように交換しましたが、1年使っても9.5ボルトくらい残っていたので、初期型スティングレイのプリアンプに使われているICの低消費電力ぶりには驚かされますね。
現在では一般的な、シールドの抜き差しで電池をオンオフする機構を使わずに、ずっと電池がつながっている状態で使うことを前提にした回路だったことを考えると、この長寿命ぶりにも頷けます。
もう一度基板の音出しチェックをしておきます。
改めてベースをお持ち頂いたので、基板を戻していきます。 ヨレヨレになっている線は交換しました。
トレブルのポットにつながる線とジャックにつながる線は、部品が緩んで回転したときに力がかかりそうだったり、どうしてもショートして欲しくなかったりしたので熱収縮チューブで補強しました。
消費電力はピックアップとイコライザーの両方で1.1mAくらい。 問題ありません。
これで完成です。
表面実装両面基板で修理しづらく、ネット上にも回路図がなくて一時は諦めかけましたけれど、海外のベーシスト掲示板や一般的なBAX回路図などから部品を推察して修理することができてしまいました。
直ったのも良かったですけれど、応急的な修理でグシャッとなっていた配線を一度きれいにリセットできたのも良かったと思います。
一番頻繁に交換修理が必要になると思われるバッテリースナップを一番最後に配線してありますので、万一トラブルが起こっても、ライブハウスのスタッフさんがすぐ手直しできるようにしておきました。