埋木加工を進める【レスポールのネック修理-14】

めり込んだトラスロッドナットが押しつぶして割れてしまった部分を除去したので、その部分を埋めていきます。

基本的には補強目的でメイプル材で埋めようと思うのですが、1弦側にはみ出た部分はややこしいのでマホ突き板で埋めておきます。 埋めやすいように角を作るように掘り広げました。

直線的に掘り広げる

突き板4枚で埋めました。 接着剤が間に入ることで元よりは硬いです。

突き板で埋める

半月板付近は円柱状に切り出したメイプルのプラグを成形して使います。

半月板付近をメイプルで埋める

マホ突き板をノミで真っ直ぐに仕上げたところ。

突き板を平らに削る

残った消しゴムくらいの大きさのくぼみはメイプルで埋めます。 トリマー治具を作りましょう。

その後ベンドロッドの溝を埋めて、新しいトラスロッド溝を掘り直します。 戦線が拡大していくばかりだったこのネックですが、修理方針がやっと収束過程に入ったような気がしていています。 ここまで手間をかけたからにはバッチリ弾きやすくしてお返ししたいです。