フレット浮きの修正【PBの組み込み-4】

フレットの中央付近が浮いているので、修正してから作業を進めます。 今回はいつもと違うところで木工されたボディ&ネックを使っているのでこういう作業が必要です。

フレット浮きの修正

フレットの中央付近をよくご覧下さい。 少し隙間がありますね。 ここに紙が挟まります。

フレットの中央が浮いている

金属製のハンマーでフレットのRをたたき延べました。 隙間がかなり狭くなりました。 もう紙は入りません。

中央が入った

一回抜いてRを付け直して打ち直すのが一番良いのですが、それをするとリフレット代金を上乗せしなくてはいけなくなりますので、こういう場合は金属製のハンマーも活用するようにしています。


ナット溝を加工する【フジゲンJBのネック修理-9】

ナット溝を加工します。

ナット溝を切る

弾けるようになりました。 完全に予定していたとおりのネックのコンディションになっています。

逆反って弾けなかったローポジションは真っ直ぐなりましたし、弦高が上がって困っていたハイポジションは、今後再び起きてきても余裕があるくらいに少し逆反っています。

元はハイポジションの順反りを修正しようとトラスロッドを回しすぎてローポジションが逆反るという状態だったので、その逆の状態にもってこれました。

ネックの状態はとても良い

フレットとナットをピカピカに磨いて仕上げ終わりました。

フレットとナットを仕上げて完成

弾けないくらいにネックが反ってしまっていたとは思えないくらい、とても弾きやすくなりました。 ネックが安定したらお返しできます。 ネックのオーバーホールをしたかいがありました。


ブッシュの固定【フジゲンJBのネック修理-8】

ヘッドの裏側から押すとブッシュがコキコキ動くので固定していきます。 隙間に低粘度の接着剤を流し込んでクランプしているところです。

ブッシュの固定

ネックを取りつけました。 明日からは牛骨ナットを加工して行きましょう。

ネックの取り付け

弦を張ってみて、すり合わせに問題がなければフレットを磨き上げましょう。