VOXに弦を張る

ナットに弦溝を切っていきます。 1弦と6弦の幅を探っていたら結構普通のギターと同じですね。

ナット溝を切る

ゼロフレットのある楽器なので先に弦の間隔だけを決めてみました。

弦を張っていく

ここからゼロフレットを打ってみましょう。

ゼロフレットを用意

こんな感じになりました。

フレットを打った

指板のRが7~9インチくらいなのにブリッジが12インチくらいで全く合っていません。

各弦の弦高調整ができない構造

両サイドの弦高が高くなるので弾きにくいですね。 なんとかならないものでしょうか。 ムスタングとかのサドルは付かないのでしょうか?


共鳴しすぎているポイントを探す【J-50の修理-3】

F#が共鳴してビリついているのので、共鳴しすぎているのを抑えるポイントがありそうです。 楽器を鳴らしながら触れていきます。

ブリッジが上下動して弦がフレットにたたきつけられているようで、ビリついている時はXブレーシング沿いが激しく振動しているのが触って分かりました。

で、あちらこちらを触っていくと、ブリッジよりエンド側、少し6弦側よりのあたりに触るとビリ付きが抑えられるポイントを発見しました。 そこに振動を和らげそうなものをはり付けてみました。

ポイントを発見した

上手く効いているようです。 この裏側あたりはブレーシングもなく平面になっているので、この裏側に何かクッション性のあるものを通じておもりをはり付けてみようと思います。

 

(→その後、貼り付ける位置をメンテナンスしやすいサウンドホール近くに変更しました)


大阪の実家は無事のようです。

家の中は家具からものが落ちたりして大変だったようですが、オカンは無事のようです。

十条周辺

昨日の十条。 夕暮れの写真。 iPhoneしか持ってなかった。 カメラ持って歩かなければ。

十条周辺

ダイソーでかわいいスプーンを見つけて買ってきました。

デザートスプーン

アコギの共振対応で、ダンピングファクターを増やすような部材を探しに行ったのに関係ないものを買ってしまいました(笑)


ネックを付けてみた【フェンダーバードのネック交換-6】

ネックを付けて弦を張ってみました。 結構逆反っていて何度かトラスロッドを緩めました。

弦を張ってみる

このあたりにすこし逆反りの山がありますね。 14フレットより先ならほとんど問題ないのですが、このあたりの山は少し悪さしがちですね。

少しピークがある

それはそうとこのブリッジ、普段は便利なのですが、ネックを外す度に弦が外れるのでマスキングテープでボールエンドを閉じ込めました。

ネック調整の度に弦が外れる

ビリつくところをカポタストで固定。 確かに山があるのですが、それだけではなくて、今預かっているアコギと同じようにこのあたりの周波数にボディが共鳴することも関係ありそうです。

ビリつく

ここをつかむとビリ付き方が変わります。

ビリ付き方が変わる

コインとか貼ってみたけれど効果はなかったです。

コインを貼っても変わらなかった

弦高かなり高めが好みのお客さまのベースで、今はまだいつもより低めなので、ネックをもう少し順反らせて完成にすればいいのですが、せっかく共鳴の謎が分かりそうな教材ですので、もう少し探ってから仕上げます。

この研究を進めていけば将来、ギターを鳴らしながらあちこち触ってフムフムとかいいながら、おもりみたいなものを貼るだけで楽器の鳴り方をコントロールする謎のおじいちゃんになれるかもしれません(笑)

キッチリした作業ができることを追い求めてきましたが、そういう楽器の鳴らし方を感じられることも大事ですものね。


VOXのブッシュ修正

ネックの状態を確かめるために弦を1度張っただけで、またブッシュが浮いてしまいました。

もともと、クルーソンが付いていたわけではないヘッドなので、きっと何か問題があるのだと思います。

ブッシュがまた浮いてきている

ペグ穴がどうなっているのか分からないので、ブッシュを抜き直します。

ブッシュを抜いてみる

どうやらテーパーリーマーで穴を拡げてしまったようです。 7角形にしかもヘッド面に向かって穴が広がってしまっています。 これがブッシュが弦の張力がかかる方向に浮いてくる原因です。 誰がやったのかは分かりませんがこの穴は垂直にあけましょう。

リーマーで拡げられている

水で濡らしたメイプルの薄い板をハンダごての熱で曲げていきます。

薄板を曲げ木する

薄板を弦の張力がかかる方にはり付けました。

薄板を貼る

ブッシュを入れ直します。

ブッシュを入れ直す

今度こそきっちり取りつけができたと思います。

ペグの取り付け

次はやっとナットです。 こういうやり直しが発生するのは修理の仕方がないところですね。 根気よく1本の楽器につきあうことが大事です。