プリアンプのレプリカを製作【初期型スティングレイ回路のアウトボード化-1】

初期のスティングレイには2バンドのイコライザーが登載されていました。 その頃のプリアンプのレプリカを基板からフルスクラッチして、アウトボード化したものを製作していきます。

初期型スティングレイのプリアンプを作る

基板の形状、タンタルコンデンサやセラミックコンデンサなど、できるだけ素材も似せて作ります。カーボンで入手困難な抵抗値の高い抵抗だけ金属被膜になります。 ICも当時使われていたものと同じ型番のものを使用します。

基板を板から切り出す

まずは基板をカットしていきましょう。

基板を板から切り出す

続いて穴あけです。

基板の穴あけ

その穴と穴をレジストペンでつないでパターンを描いていきます。

パターンを描く

エッチング作業です。 この時、ペンで描いたパターンだけが溶けずに残る仕組みです。

エッチング

できあがった基板はこんな感じ。 あとでさびてこないように、フラックスでコーティングします。

できあがった基板

次は部品をハンダ付けしていきます。 ケースとツマミとポットがないので秋葉原へ仕入れにいきましょう。

 


ペグの移植【フェンダーバードのネック交換-5】

ペグを移植していきましょう。 ペグ穴を拡げなくてはいけないので16.5ミリの鉄工ビットをお取り寄せしました。

すでにあいている穴を拡げようとすると貫通した瞬間に加工物がバーンと持ち上がって危険です。 鉄工用ドリルビットの両端を少しなまらせておくというテクニックもあるのですが、今回は大きな板にしっかりネジ止めして、それをボール盤のテーブルにクランプで締め付けます。

ドリルが穴に導かれるように先に穴の内側を面取りしました。

面取り

穴を拡げ終わったところがこちら。 貫通させずに寸前で止めてあります。

穴を拡げた

位置出しをしていきます。 表側からナットで締められるので、仮取り付けができてこういうペグは便利ですね。 クルーソンタイプはブッシュの中でペグポストが自由に動くの今回のようなペグよりずっと精神的に消耗しますね(笑)

ねじ穴の位置だし

ネジ穴をあけていきます。 今回も先にセンターだけ0.8ミリであけてからの加工です。 手間がかかる分だけ仕上がりは安定するので最近のブームです。

ネジ穴あけ

ねじ穴を面取りします。

ねじ穴の面取り

ペグの動きや弦の張力がかかる方向なども意識しながら取りつけていきます。

ペグが付いた

ペグの移植はとても上手くいったように思います。


下地の塗装2回目【PBの組み込み-10】

下地を吹き足しました。 前回は刷毛塗りと研磨、 今回は平滑をしっかり出していくのでスプレー吹きです。

下地塗装2回目

スプレーガン型エアブラシしか設備がないので時間がかかりますね。 アネスト岩田のW-101とか使っている人がうらやましいです。

下地塗装2回目

その代わり飛散が少ないので今の環境でもレリックギターやレリックベースなら塗装することができます。

次に研磨が終わったら着色です。 クリーム色のサーフェイサー層を作ってから、フィエスタレッドですね。