プリアンプが故障しているようです【ジャガーベースの配線修理-3】

新しいバッテリボックスを取り付けたので通電試験をします。 バッテリーのプラス極と、OBP-2の赤い線の間に電流計を入れました。

で、シールドをさしたとたん、テスターが壊れました。

ヒューズが飛んでいます。

ヒューズが飛んだ

あれ?と思って電池側とプリアンプ側を直結すると火花が出ました。 電池は一瞬で熱々。

先にここをチェックすれば良かったですね↓

プリアンプの電源がショートしている

プリアンプの電源ラインとアースがショートしています。

このベースは18ボルト仕様なのですが、これって9ボルトの電池を向かい合わせにして合体したのと同じことが起こっているわけです。 電池が破裂しては危ないので、そんなことはしてはいけませんし、そういうことが起こらないように保管には注意して下さい。

おそらくデカップリングコンデンサが壊れたのではないでしょうか? エフェクターの回路図でよく見るこれです。

デカップリングコンデンサ

電源ラインの電圧を安定させることで、電源ラインを通じて信号がフィードバックして発振したりするのを防ぐ意味のあるコンデンサなのですが、ここにショート方向に壊れるタンタルコンデンサなどを使うとこういうことが起きると考えられます。

アルミ電解は通常、絶縁モードで壊れるはずです。 もちろんプリアンプの中身が分からないので何とも言えません。 どっちみちこの状態を外から修理することは無理です。

と言うわけでプリアンプの交換となりました。


容量性負荷発振?【スティングレイの配線修理-3】

先日基板を修理したスティングレイです。 たまにアンプにつないでみるのですが、まだ少し調子が悪そうです。

ベースツマミを回したときに両端でバチバチ言います。 で、ボリュームを少し絞ると急に調子が戻ります。

まだ少し調子が悪い

実は、初期のスティングレイ・プリアンプの出力部分は、フルボリュームにするとアンプの出力がシールドの持つコンデンサ成分(赤い丸)に直結してしまうのです。

容量性負荷発振

このため、アンプの出力が高周波領域でショートしているようなことが起こります。

出力と位相がずれて反応する容量性負荷に対して、押したり引いたりなんとか制御しようとするオペアンプの挙動が干渉してしまう、容量性負荷発振という現象が起こりやすくなる状態にあります。

なので、出力に直列に入る保護抵抗1kΩが追加される仕様変更が比較的初期になされているのです。 今回もボリュームの前に470Ω~1kΩくらいの抵抗を足してみようかと思います。 それで調子が良くなるような気がするのですよね。


春のレリック祭り

金属製部品とプラスティック製部品のレリックをまとめてやりました。

レリック祭り

何が一番ハードなレリックかって、汚れ防止に敷いている薄いラワン板ですよね。 年々格好良くなっていくラワン板(笑)