コイルを巻き直す【PBピックアップの巻き直し-2】

ボビンの内側に入り込んでいるラッカーを除去しました。

ラッカーを剥がす

コイルを巻きました。 多めに巻いておいて、計測しながら5.4kΩ付近までほどいてから端末処理します。

コイルが巻けた

ワックスポッティングが完了したら計測です。 主に位相が合っているかどうかをチェックします。

位相のチェック

上手くいったようです。


改造が完成した【冬休みの自由研究-5】

年末年始に電源の強化改造に取り組んだこのヘッドホンアンプですが、バッテリースナップなどの取り付けや電源の配線が完成しました。

電源の配線

フタをしたところがこちら。

フタを付けたところ

直流アンプなのですが、オペアンプの電源をレールスプリッターICできっちり上下同じ電圧にしてあるのもあってか、グラウンドと出力の直流電圧はほぼほぼゼロに仕上がりました。

電池を取り付ける

トランジスタバッファの電源にコンデンサアレイを入れたせいか、低音再生にすごく余裕があって、特に打ち込み系ベースラインの低い周波数帯域の量感が明らかに持ち上がりました。 キックのアタック音の立ち上がりも良くなったように感じます。

オペアンプの電源電圧を18ボルトにしたので、高域も高い周波数に伸びた感じがします。 高域が歪みっぽくなくなって耳に痛くないせいか、音量を上げることができるので、結果的に低音の量感がさらに上がります。 中毒性のある音で気に入っていますが、自分の好みの領域を越えて、ちょっと行き過ぎたような気すらしてきました(笑)

ベース用に内蔵型プリアンプ(イコライザー)を製作することが多いので、ヘッドホンアンプもアンプの回路図にばかり興味が偏っていたのですが、パワーアンプは具体的にスピーカーを駆動する部分なので、電源回路の方が足を引っ張っていることが多いような気がしますね。

「アンプの音は電源の音」ってよく言いますけれど、今回はそれを実感できて良かったです。


ヒーター修正【カスタムショップ製JBのネック修理-4】

ハイポジションのヒーター修正を済ませたのでフレット溝も修正しておきます。

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ハイポジションの順反りをヒーターで修正しただけではまた反ってくることが多いので、ハイポジションのフレットを一度抜いて、フレット溝を少し狭くすることでフレットのタングで指板側から押し広げるような力をかけていきます。

研磨

フレットを戻しました。

フレットを戻す

ここからフレットのすり合わせに入っていきます。


コイルを分解する【PBピックアップの巻き直し-1】

PBのピックアップです。 片側のコイルが断線しています。 生きている方のコイルは5.4kΩあります。 同じくらいの値に巻き直していきましょう。

img_5822.jpg

断線したコイルの形状も参考にします。 ちなみに巻き始めが切れて、線もどこかにいってしまっているので、巻き直しするしかなさそうです。

PBのピックアップ

コイルを外しました。 熱でワックスを溶かして掃除しました。

コイルを外した

ラッカーが残っているようなので、溶剤によるクリーニングも必要です。


Power Distributorの製作

以前アーリーバードブランドでモントルーから販売されていたパワーサプライを作ります。 モントルーさんでは廃番商品になっていますが、私が製作と設計に携わっていたので、ご注文頂ければ今でも製作することができます。

使用するケース

ケース加工から。

ケースの加工

こんな感じ。

穴開け加工が終わった

電圧制御基板を作ります。 新品の電池を模した9.8ボルトという少し高めの電圧が出る仕様になっています。

低電圧回路の製作

出力は9.8ボルトが7口あります。 500mAのアダプター付きでお送りします。