弦高のバラ付きを弦溝で調整していきます。 3弦と6弦はサドル上での折曲がる角度が大きいので弦が上ぶれるというか遠回りするというか、そういう現象で弦高が上がり気味になるのでその分を修正します。
オクターブ調整をしたので、細かい部品をネジロック中粘度で仮固定します。
これで完成で良いでしょう。
昨日は休みの日なのに、気になって基板を鳩時計の基板を読み解くという謎なことをしました。
裏側はこうなっています。 茶色から何かしらのコントロール信号がメイン基板から来ます。 青い線が各オルゴールのモーターを制御する線です。
表側から見るとこうなっています。 似た物が2回路入っています。
おそらくこうなっていて・・・
こういう回路図になりそうです。 一度動き始めたモーターは機械式のギミックというかスイッチで電源が止まるしくみですね。
モーターとコンデンサを入れ替えてこう描いた方が機能を表せています↓ ダイオードは半端整流なのでしょうか? モーターをドライブしているトランジスタはゲインを上げるためにダーリントン接続されていますが、電源電圧が低いのでインバーテッドダーリントン接続になっているのでしょう。
先に鳴る2階のオルゴールのこの「?」部品の挙動がまだよく分かりません(そもそも見えない)。 タイマーリレーとかでしょうか。 鳴り終わると自動的にオープンになるとして、なぜ1階のオルゴールに連動するのか分かりません。 2階のオルゴールが止まるころまで茶色の線から信号が入ってきているのか、このパーツがコントロール信号を出しているのか、モーターのノイズや逆起電力を信号源として使っているのか・・・?
1階のオルゴールは機械式のギミックがスイッチになっています。回り出すと電源が供給されて、一周すると自動的にオープンになります。
2階のモーターを手で回すと2階→1階とオルゴールが連動するので、「?」の部品自体はおそらく正常に動いているのではないでしょうか。 問題はここを制御信号が動かせていないことです。 おそらく茶色の線をスイッチのところにつないだのが良くないです。 テスターで調べてつながっているからという理由でスイッチにつなぎましたが、動作中にリレーかなにかで分離して信号を流しているような気がしてきました。
電源がショートしていた原因は「?」のスイッチ機構がショートになったときにSW2の端子がプラス電源にショートしていたことでした。 つまりこの赤丸の22μF電解コンデンサがとても怪しいです。
モーターコイルの逆起電力対策のダイオードが入っていませんけれど、バイポーラ電解コンのほうが壊れにくいのかも知れません。 電解コンデンサは同じ時期に作られたものでしょうから、これ以外の合計4つを全て交換してしまいましょうか。
トランジスタなどは今のところ交換しないつもりですが、半導体類は鈴商の通販で手に入りそうです。 おそらく古い型番であるだけで、そんなに特殊な規格のダイオードやトランジスタではないのだとは思います。
というわけで、①オルゴール基板の制御信号線を本来の位置に戻す。②電解コンデンサを新品に交換する、の2点で直る可能性があります。
月に一度の内科に行ってきました。 近所の病院が閉院になってしまったので、先月から違う病院に通っています。
で、待合室で鳩時計のオルゴール基板について悩んでいたら頭の上から「ぽっぽ~」と、聞き慣れた鳩の鳴き声がするではないですか。
「おいおいウソだろ!?」が出た瞬間です↓
診察室で主治医の先生にお願いしたところ、こころよく時計の中身を見せていただけることになりました。 脚立に登ってまで降ろしてくれたスタッフさん有り難うございます。
オルゴール基板と時計本体の基板の接続は予想していた通りです。
1階のオルゴール機構は同じのようですね。 埃がたまっていて掃除してあげたいです。 どうも裏蓋がないみたいなので作りたいですね。
2階のオルゴールがないので基板は半分しか使われていません。
トランジスタ2種、電解コンデンサ2種、抵抗2種、ダイオード1本で1セットのように見えますね。
①オルゴール基板上の全ての部品を新品に取り替える。
②下からハンダごてを入れて本来の位置に配線する。
③駆動部分にシリコンスプレーを注す。
この辺りで直せそうな気がします。
お客さんと電話で話したら、メーカー修理の報告書に振り子のロックを解除する方法が記載されていることが分かりました。
ちゃんと鳩は出ます。
メイン基板が修理されているならサブ基板を見ていきましょう。 1本ずつ配線を外してみるしかないと思います。
どうも左の2本の線↓がショートしています。 電源のマイナス端子と何かしらのコントロール端子につながっています。 そのコントロール端子がプラスとショートしているので結果的に電源がショートするのですが、この部品はショートしていいものものなのかどうなのか? 基板の他の部品の不調なのか?
掃除してみます。
動かすとショートしたりしなかったりしますね。 一周回ったら止まるとかそういう機構でしょうか? ここは壊れていないのではないでしょうか。
ついでにあちこちホコリを掃除しましょう。 メーカーも掃除してくれたようなので細かいところを筆ではたきました。
基板が何をしているのか解析した方が良さそうです。 メイン基板とサブ基板をつなぐ配線も、振り子が動いたのでハンダごてをしたから入れて本来の位置につなぎたいですね。
指でモーターを回していたら2階のオルゴール群が動いて、自動的に1階のオルゴール群が連動して動いたので、サブ基板から最初のきっかけが来たら動きそうです。
動かしているうちにコントロール出力とプラス電位のショートが解消されたのですが、それがなぜなのか分からないのは怖いので、原因を調べます。 オルゴールをコントロールしているサブ基板だけ部品を全取っ替えするかもしれません。