お客さまからのご希望でオクターブを大まかに調整する2本のネジを、青いアルマイト加工されたナットで固定しました。
月別アーカイブ: 2023年1月
サイレントプラグ付きの2メートルシールドケーブルの製作
奇数メートルのシールドケーブルは各社販売しているのですが、偶数メートルのものってラインナップが少ないですよね。 今回はサイレントプラグ(ジャックから抜くとミュートされるプラグ)付きの2メートルシールドケーブルを作ります。
もう片方のジャックはスイッチクラフト製にしました。 モントルーのケーブルから外したプラグを預かっていたので流用しようかと思ったのですが、ケーブルを固定する爪が折れたりスリーブが固着して外れなかったりしたのであきらめました。 ちなみにシールドに方向性は付けずに2芯を両方ホットにしました。
これでできあがりです。
材料の組み合わせを指定してもらえればシールドケーブルの製作も承ります。
ハムを登載する【フェンダージャパン3TSBストラトのリフレット-6】
配線をリセットした【ビンテージホワイトのダンカンストラトタイプのピックアップ修理-5】
断線しているリンディのピックアップを交換していきます。 配線が全部いじられていて、全体的に信頼性が低い状態になっています。
例えば弦アースがなくなっていたりします。 また壊れてしまったら二度手間なので今回1回リセットしましょう。
ポットは今付いているものを分解洗浄します。 これでノイズがなくなりました。
代わりに送ってもらったピックアップの位相を調べます。 リンディと逆相になっています。
同じSトップで巻き方向が逆になっています。
ピックアップをアンプに繋いでポールピースを鉄製の工具でカンカン叩いて音出しチェックをしました。 音量的にはリンディの方が小さそうなのでこれをリアに持っていきます。
リンディの方はホコリが入り込んでいたので清掃しました。
リアに付いていたものをセンターに持っていくので配線を長いものに交換します。 フロントとセンターのハーフトーンではハムキャンセルしなくなりますね。
リアのピックアップを着磁し直します。 これで位相がそろいます。 センターとリアのハーフトーンではハムキャンセルしますね。
配線が短いのでホット側だけ配線を交換しました。
ポット間の配線をやり直しました。
ピックアップを取り付けました。 きれいになりましたね。
トレモロスプリングホルダーから弦アース線を引っ張ります。
キャビティの中のホコリも掃除しました。 ジャックも清掃して配線を新しくしました。 黒い線はボディの裏側から来ている弦アース線です。
ピックアップの高さ調整をしました。 音量感を整えるとセンターが高くなりますね。 音量はそろえましたが、フロントのジャリンとリアのギャリンに挟まれてセンターが少し地味に感じます。 フロントとセンターのキャラ分けができていないストラトも多いのでこれはこれで面白いと思います。
あとはリテーナーのスペーサーをどうにかすれば弦を張り替えて完成になります。
ちゃんと弾けるギターになりそうですね。