自分用に作ったトランスペアレント系オーバードライブ基板を収めるためのケースです。 仮組みしました。
手元のボリュームでゲインを変えたときに足でボリュームを調整できるようにフットスイッチは無しで直径の大きいノブを付けます。 リハスタで遊ぶのに便利なのではないかと思っています。
試作第一号機ができたのでお客さんのギターに登載させてもらいました。
そこでいろいろなメーカーのP-90を計測することになったのですが、メーカーごとにボビンの幅に差があることが分かりました。
ターン数が同じでもコイルの形状が変わるので直流抵抗値やインダクタンスが変わることになります。
ギブソンのヒスコレもお持ちのお客さんのギターに登載させてもらいました。
リハスタでいろいろ弾き比べてみてもらいます。
コイルの形状を考慮すると、私が巻いているボビンでは、あと300ターン減らせば目標としているピックアップのインダクタンスに近づくことが分かったので、もう少しで試作の最終形が見えてきそうです。
あえてハムキャンセルするようには作っていないのですが、単体で比べた場合では、巻き始めホットで作った分だけシールド効果があるのか、巻き終わりホットの物と比べてノイズは小さめでした。
巻き始めホットと巻き終わりホットの聞き分けは付きませんでした。 試作機を作るといろいろ分かってきて解像度が上がってきますね。
PGMをお預かりしました。 リアルセルロイドピックガードに交換します。 その他配線なども見ていきましょう。
ブッシュは軽度ではありますが浮きがあります。 ペグは良い位置に取り付けられているので、シンプルに経年変化という感じです。
配線はオリジナルではない部分があります。
導電塗料へのアース接続のためにアルミシールが貼られていますが表面に導通がないのであまり役に立っていません。 ポットがこすれてめくれているところからつながっていた可能性がありますね。
アース線が外れたままになっています。 ボリュームを交換したときに忘れたのではないでしょうか。
導電塗料は1センチメートル間隔で計測して1kΩ近くあります。 塗り重ねると30Ωくらいまで下がるので、もう1回塗り足しましょう。
ピックアップはヴァンザント。 8kΩくらいの直流抵抗値が計測されます。
コイルの外径と抵抗値からエナメル皮膜線のAWG42ゲージではないでしょうか。 オーソドックスな60年代JBのレプリカといったコンセプトのピックアップだと思います。
ピックアップを外しました。 クッションが足されています。 リアももう少し上げたいので、クッションを両方交換します。
クッションの粘着テープで導電塗料が結構剥がれてしまったので、ここは2回塗り重ねましょう。
配線を分解していきます。 トーンだけロックワッシャーが重なっています。 こちらがオリジナルではないでしょうか。
トーンは8ミリ軸、ボリュームは3/8インチ軸です。
コントロールパネルの穴はボリュームの方だけ拡げられてあります。 と言うことはボリュームを交換したようですね。 今回は全部インチ仕様にそろえます。
コントロールパネルは新しい部品を使ってこんな感じにしました。 アース線が省略されていたのですが、ポットが緩んだときにボリュームやトーンが効かなくなったり音が出なくなったりしますので、黒のアース線を追加しました。
金属製のノブを使うので、回転時に人体がアースされたり浮き上がったりしてファサファサいうのを押さえる目的で導電性グリスを塗布しておきます。 CTSポットは中に黒いカーボンのグリスが塗ってあるので要らないかも知れません。
ピックガードのねじ穴は合わないので全部一度埋めます。
導電塗料を塗っていきます。
ロゴシールが貼られている部分はせっかくなのでマスキングしておきます。