ナットに弦溝を作る【20250130お預かりのヒスコレスペシャルのナット交換-7

一度外したらピックアップが戻せない仕様になっていたわけですが、配線穴の位置を普通に戻して、やっと部品を元通り戻せました。 ナットに弦溝を作っていきましょう。

部品を戻した

まずナットをきれいに成型しました。

ナットの成形

ついでにペグを見ておきました。

ペグのチェック

弦溝ができて弦を張ることができました。

弦溝を作った

溝の深さを追い込んだらもうすぐ完成です。


アクティブサーキットの修理【スペクターのバッテリーボックス修理ー6】

バッテリーボックスの準備が整ったので本体をバラしていきます。 そこで気が付いたのですが、ジャックのホット(青)とアース(灰・黒)のハンダが0.5mmくらいの距離で接近しています。

ホットとアースがショートしかけている

下の写真の赤いところがその隙間です。 配線などでちょっと押されるとボリュームがゼロになってしまいます。 ここは戻すときに熱収縮チューブで絶縁しましょう。

赤いところが接触しかけている

裏パネルにつながる銅箔はアース電位につながっていません。 ここも修理しましょう。

銅箔シールドとつながっていない

バッテリーのマイナス端子とジャックのリング端子に導通がありません。 バッテリーボックスの外でも故障が発生しています。 というわけでプリアンプの修理をしていきましょう。

電源のマイナスがつながっていない

銅箔テープを重ねただけになっていますね。 特殊な導電性接着剤を使った銅箔テープ以外は粘着面に導通がありません。 ここは本体側と帯状の部分で分かれているなら銅箔テープどうしをハンダ付けするのが良いです。 ここも修正しましょう。

つながっていない

ポットの外側がアース電位につながっているものと、つながっていないものがあります。 おそらくナットが緩んでいるか錆びているかだと思われるので、銅箔の穴付近をコンパウンドで磨いて、内歯ワッシャーの錆取りをしておきます。

銅箔シールド

基板上で電池ボックスがオープンになっているということはありませんでした。

裏側はつながっている

電池ボックスから出ている線(特にマイナス側)が錆びてパラパラになっています。 配線ごと交換しましょう。

配線材が錆びている

バッテリーボックスを外します。 ハンダを吸い取って穴を露出させました。

ハンダを掃除する

穴にドリルビットを入れてハトメを外しました。

外せた

既に修理してあるバッテリーボックスを戻していきます。 上手くハトメが打てました。

ハトメで固定する

4カ所打って、補強のためにハンダで埋めておきます。

ハンダ付けで補強しておく

配線を新しいモノに交換しました。 見た目が似た色のベルデンがあったのでこれにしました。

配線し直した

本体側の銅箔テープと帯状のテープをハンダ付けしました。 裏蓋に接触するところは磨きました。

磨いてハンダ付けした

配線を戻します。 ジャックのアース側を熱収縮チューブで絶縁しました。 これでショート音出ずトラブルの心配がなくなりました。

アースを絶縁した

配線については日を改めてもう一度チェックしてから電池をつなぎます。

配線できた

裏蓋はネジの部分が一番力がかかるのでその付近まで銅箔テープを伸ばしました。 このテープは粘着面にも導通があります。

銅箔テープを追加

外したバッテリーボックスです。

バッテリーボックスを外した

定期的にハトメが折れるようです。 これはマイナス側が折れています↓

外したバッテリーボックス

自作した絶縁ワッシャーなども含めて組み立てていきます。

自作した絶縁ワッシャーなど

こちらも修理できました。

完成

補強のためハトメの中はハンダで埋めてあります。

完成

導通と絶縁のチェックをしました。 このバッテリーボックスも保管しておくと使えると思います。 基板に取り付けるためのハトメ4個サービスで一緒に入れておきましょう。


エスカッションの取り付け【SG1500のピックアップ交換-3】

エスカッションのネジ穴をあけていきます。 まずは位置決めです。

穴位置を決める

テンプレート通りに穴をあけていきます。

穴あけ

一発で良い位置に付いたと思います。

エスカッションの取り付け

ポットは全て500kΩのAカーブです。

全て500kΩAカーブ

コンデンサは0.022μFが付いていたようです。 アッセンブリーは線が付いたまま生け捕りにしてあるので、新しい回路には似た物を付けておきましょう。


ピックアップを通す穴を作る【20250130お預かりのヒスコレスペシャルのナット交換-6】

配線を通す穴はこのラインを通っているようです。 つまり裏側方向へそれているだけで、表から見た角度は通常と同じところを通っているはずです。

方向はあっている気がする

スイッチの配線まで分解して木工加工を始めます。 真下に向かって穴をあけてみます。

真下に穴をあけてみた

これでコントロールキャビティとスイッチキャビティの間を通してあるスズメッキ線が見えました。 ちゃんと真下に穴があるのにエンド側に向かって穴をあけてあるからピックアップの線が通らなかったのでしょう。

針金が見えた

というわけで、普通はこのあたりで貫通していますよねという位置に穴を拡げていきます。

穴を拡張する

これでつながりました。 どうせならこのスズメッキ線にピックアップのホットをハンダ付けして引っ張りましょう。 この横向きの穴はなんだったんでしょう。もしかしたらハンダ付けする前の剥いていない新品のシールド線ならスルスル曲がれたのかも知れませんね。

針金が通せた

マホガニーがペコペコしていたところはメイプルで作り直して周りを接着剤で補強しました。 ネジ穴を作り直します。

ネジ穴部分の補修

だいたい色も合っていますしこれでOKとしましょう。

ネジ穴部分の補修

これでピックアップが戻せました。

ピックアップが戻せた