仕込み角のチェック【Squier by Fender Vintage Modified Jaguar HH の改造-8】

表通しができるブリッジなのですが、弦交換の度にピンセットが必要になるのはやっぱり問題ですね。

サドル部

弦がサドルに2回当たっているところもあります。 そうするとサドルが持ち上がり気味になってイモネジが浮いてしまって共鳴します。 裏通しにした方が良いですね。

ネジが長くなりすぎる

イモネジが異常に長く必要になる問題もあります。 このギターは仕込み角がついています。 背面へ倒してあります。

仕込み角が付いている

1.2mmくらいシムを入れました。

1.2mmのシムでも不足

これでもまだサドルが浮いてしまいます。 ネックポケットを1.2mm以上ガッツリ削ってフラットにするのはボディの強度が下がりそうでいやなので、ブリッジの下に5mmくらいのメイプル板を挟む方向でフィッティングしようと思います。

1.2mmのシムでも不足

作ってみましょう。


全体の調整【BLACK ONE風レリックギターのメンテナンス-7】

シムを抜いて弦を張ってみました。 やっぱりシムは必要なようです。

シムを抜いてみた

トラスロッドはほぼ締まっていなかったのですが、今回少し締め込みました。 ナットがめり込んでいますが、まだ調整可能な範囲です。

ロッドナット部

シムは新しいものを作りました。 ネジが通るタイプです。

シムを入れた

弦高調整をしていきます。

弦高調整

トレモロスプリングを5本張って、トレモロを使わない設定なのですが、6弦をチョーキングするとヒールが浮きます。 もう少しスプリングホルダーのネジを締め込む必要があります。

ロックできていない

気が付いたことがあります。 フロントピックアップのポールピースの長さが変わっていますね。 5・6弦が高くて、3・4弦が低いです。 Black1ってこういう仕様なのでしょうか? たまたまピックアップのメーカーが間違えただけでしょうか?

ポールピースの高さが変則的

それを踏まえつつピックアップの高さ調整をしました。

ピックアップの高さ調整

オクターブ調整もしました。 まあまあきれいにサドルが並んでいます。

オクターブ調整

サドルの高さも常識的な範囲に収まりました。

サドル部

気になっていたノブの向きも直しました。 フルにしたときに弦と並行になります。

ノブの向きを整える

ストラップピンのネジがゆるめだったので補強しました。

ストラップピンのネジ穴を補修した

これで演奏可能な状態になりました。

調整

これでネックが動かなければ完成でしょう。 ピックガードのエッジを尖らせたので格好良くなっていますね。

完成


フレットのすり合わせ【バッカスのテレタイプのリフレット-4 】

ナットを粗加工しました。

ナットの成形

弦を張っていきましょう。

弦溝を作る

弦を張った状態でギターを演奏する時と同じ角度に抱えて、フレットの擦り合わせを行います。

フレットのすり合わせ

フレットを磨きました。

フレットを仕上げた

ナット溝の深さを追い込みます。

弦溝を仕上げた

リテーナーが角張っている気がしたので引っかからないように研磨しました。

リテイナーを磨く

弦交換をしました。 これでネックが動かなければOKです。

弦を交換した


フレットを打つ【バッカスのテレタイプのリフレット-3】

フレットを指板のRに合わせて曲げていきます。

フレットを曲げる

フレットを圧入していきましょう。

フレットの圧入

フレット溝が深いので、余っている溝をメイプルの突き板で埋めました。 先に埋めるとフレットをカットするときに接着剤で突き板と一緒に取れるので、フレットが飛んでいかず、安全で良かったです。

余っているフレット溝を埋めた

フレットの両端を整えていきます。

フレットの端を整えた

ナットを外して古い接着剤を清掃しました。

ナット溝の清掃

オイル漬けした無漂白牛骨ナットを粗加工します。

牛骨ナットの粗加工

接着しました。

ナットの取り付け

ペグのネジ穴をあけました。

ネジ穴の加工

ペグを取り付けます。 良い感じに取り付けられました。

ペグの取り付け

指板をマスキングしてすり合わせに進みましょう。

指板のマスキング