【The chipで歪みエフェクターを作る-7】

The Chip一発だけで、メインのゲインと、トレブルブースターを担当するにはあまりにもゲインが足りません。

もうひとつ同じようなものが必要です。

ゲインが足りない

The Chipの回路図に似ていると思われるTC-3の資料があったので、それを元に基板を作ります。 今回はそれに抵抗をひとつ加えてFETを三極管特性に似せるカスタムもしてあります。

こういう透明な塩ビ板にテンプレートを作るとパターン側と部品側を見ることができて便利です。

The Chipの基板パターンを作る

基板に穴をあけて、レジストペン手描きしました。

パターンを描く

エッチング中。

基板のエッチング

できあがった基板です。

基板が完成

部品点数はそんなに多くありません。 こんな感じ。

トライオーダライザー化したThe Chipの完成

できるだけゲインの高いFETを使いました。

 

 


The Chipを自作する【The chipで歪みエフェクターを作る-6】

The Chip一発では歪みのためのゲインはあっても、さらにトレブルをブーストすることができないので、もう一発アンプを組みます。

クラフト科時代に野澤先生の仕事場で発掘してきたTC-3と書いた回路図を元にThe Chipのレプリカみたいなものを作ります。 これがそうです。

TC-3 回路図

XTCTなんかはこういう構造のゲインアンプとツインリバーブ風トーンコントロールや似た構造のバッファーアンプなんかを組み合わせたものです。

で、今回はこれにひと工夫を入れます。 2MΩの抵抗の手前にその1/10にあたる200kΩの抵抗を追加することで、JFET(トランジスタの一種)を三極真空管に似た特性にすることができる改造をします。 Trioderizerで検索するといろいろ出てきますよ。

三極管特性に近づける

あと、アンプが複数台になるので、電源が干渉して発信しないようにデカップリングコンデンサを追加します。

さてさてどうなることやら。


ゲインが足りない【The chipで歪みエフェクターを作る-5】

音出しをしてみたのですが、ゲインが足りないです。 トレブルブースターのフットスイッチをオンにしていて初めてドライ音を超える音量になるような感じです。

実は使っていないけれどもゲインを上げるためのコンデンサを仕込んであります。

ゲインを上げるためのコンデンサ

ドライバーの先のあたりに半固定抵抗を付ければトレブルブースターにだけ使っていたゲインをフルレンジに割り振れます。

少し改造してみてダメそうだったらブースターをもう一段作り込みます。