ハンドワイヤリングのピックアップ

テレキャスターのピックアップが3セット巻き上がりました。 これはワックスに漬ける前に撮った写真ですね。 このあとハウリング防止のためにビーズワックスに漬け込んで気泡を抜きます。

ハンドメイドのピックアップ

できあがったピックアップのチェックです。 巻き方向、磁極で位相が変わってくるので、ポールピースに鉄製のものを近づけたり離したりすることで、抵抗値に起こる変化を見ています。

ピックアップの位相チェック

こういうときにはアナログテスターが便利です。 小数点以下の精密な計測や、極性が不明なものを測る時はデジタルの方が便利です。 なのでテスターはいくつも持っている必要があるのです。

現場のローディさんはデジタルしか工具箱に入れていないような気がするので、こういうところのチェックは工房で仕事をしている人の役割なのかなと思います。 BUMP OF CHICKENのツアーに連れていってもらえたのが糧になっていると思います。

どんなふうに針が動くかはこちらのインスタグラムにGifアニメ風動画を掲載してあります。


テレのピックアップ製作

頼まれものでテレキャスターのピックアップを3セット作ります。

手作業で面取りしたポールピースとアイレットを打ったボビンです。

ボビンを組み立てる

ポールピースを圧入します。

ポールピースを入れる

組み上げたボビンです。 内側から低粘度の接着剤をさして固定します。 コイルを巻く時に変形しないようにそうしています。

この段階でポールピースに絶縁テープを巻くこともあります。 特に両サイドのポールピースとショートしがちなのです。

普通にフェンダー配線する場合は巻き始めをアースにつなぐので特に問題ないことが多いですが、直列に切り替えるスイッチを付ける場合はこれが問題になることがあります。

ノイズ処理のためにポールピースをアースにつなぐ改造をすると、どちらかのピックアップから音が出なくなったりすることがあるのですね。

組み上がったボビン

今回はビンテージスタイルなので直巻きです。

テレキャスターはフロントとリアでコイル線の太さが微妙に違うので2種類のワイヤーを使って巻いていきます。


ピックアップつり下げネジのレリック

レリックネジをたくさん作りました。 レリック前はこんな感じです。 ニッケルメッキですね。

レリック前のネジ

レリック加工後はこんな感じです。

レリック加工後のネジ

このネジはストラトなどのピックアップをつり下げたり、あるいは5ウェイスイッチを取りつけたりするところに使われているネジです。