ピックアップキャビティの木工加工【HSBの配線改造-1】

SonicのHSBをピックアップ交換します。

HSB全景

ソープバータイプは規格がいろいろでなかなか同じものがありません。

今回は長辺を広げる必要があります。

バルトリーニのP25C

キレイに加工したいのでアクリル板でテンプレート治具を作ることにしました。

アクリル板治具

アクリル板をトリマー加工。

治具の製作

できあがった治具をあててみました。 このくらい掘ります。 今回は1対1の治具を使ってベアリングビット加工です。

できあがった治具

必要な深さまでトリマーで掘りました。

トリマー加工

導電塗料を塗り直します。 短辺方向は少しあまり気味になりますので、黒く塗っておいた方が目立たなくて良さそうですね。

導電塗料の再塗布

 


導電塗料塗布とジョイント部加工【フェンダーJBのネック交換&リフィニッシュ-3】

導電塗料を塗ってノイズを減らしたいのですが、キャビティのあちこちに粘着が残って溶剤では取り切れません。

リフィニッシュで塗装が太ることも予想されますし、すでにエッジに塗料が溜まっています。 ピックアップが入らなくなるとあとあと大変なのでトリマーでさらっておこうと思います。

粘着が取れない

導電塗料を塗るだけが大がかりなことに。

トリマーで塗装を除去

導電塗料を塗りました。 乾いたら2度塗りします。

導電塗料の塗布

PBのネックが付いていたのでジョイントが広げられています。 ボディトップ面に近づくほど広くなっているのはネックがそういう形だったからか、リペアマンの手癖なのかは分かりませんがついでに直しておきましょう。

ジョイント部の隙間

薄板を張っていきます。 1弦側1枚、4弦側2枚。

薄板を貼り付ける

角があたるので少し広げます。

角の形状を整える

もう少し仕上げますがこれで形はほぼできています。 スポッとネックが収まります。 ネックの塗装厚を考えたらもう少しルーズでも良いかもしれません。

加工中のネックジョイント

センターラインを確かめます。 ジョイントしたネックから来たセンターがブリッジを通っています。

センターを確認

ここまで来たらボディのリフィニッシュを進められます。


ピックアップのベースプレートの製作【YAMAHAエレアコベースの改造-7】

1ミリの厚みでアルミ製のピックアップベースプレートを作りかけたのですが、直接ねじを付けるにはもう少し厚みがなければねじが噛まないので、2ミリの板を用意して作業しなおします。

アルミ板とタップセット

切り出した板に下穴をあけて、タップをたててねじ溝をつけます。

ねじ溝を付ける

ピックアップ本体はこんな感じで固定しました。

ピックアップを固定する

スプリングを付けるとこんな感じ。 ボディに穴をあければサウンドホール裏につり下げられそうです。

スプリングを取り付ける


ヒーター修正【74JBのハイポジション修正-1】

ジャズベースのメンテナンスをします。 1弦側より6弦側の方が少し順反りが強いネックで、さらに言うとハイポジションでの順反りの程度が他より強いという感じですね。 弦高がもう下げられないのでハイポジのヒーター修正から始めます。

74JB全景

これが2回目のヒーター修正ですね。 1弦側は少し逆反るくらいまでもってこれたのですが6弦側は真っ直ぐくらい。 弦を張ると少し起きてしまいますね。

ハイポジションのヒーター修正

ワンピースネックなのでクランプから外してしばらくすると戻ってくるかもしれません。 ここでしばらく様子を見ましょう。


フレットとナットの角が痛い【’77PBのメンテナンス】

PBをお預かりしました。 過去にフレットすり合わせ作業をした際のフレットサイド仕上げがあまり上手ではなく、スライドしたときに痛いそうです。 またナット溝が浅く1フレットが押さえづらいということです。

1977PB全景

フレットの頂点が平らで、サイドも丸められていないので直方体の頂点が出ているところがあります。 フレットサイドの塗装がはがれたところや必要以上にフレット溝が深いところも手触りに関係ありそうです。

溝はパテで埋めて、段差のある塗装のはがれは補修します。

フレットサイド

ナットも必要以上に大きくて角張っています。

ナットが高くて角張っている

あまり上面が高いと溝が深くなり、弦がはさまりやすくなります。 適度に上面を落として丸めました。

適正な高さに仕上げ直し

ナット溝が浅くて、2フレットのボディ側を押さえると1フレットとの間にかなり隙間ができます。  これだけの距離を押さえ込むことになるので1フレットの音程もシャープしがちでしょうし、押さえるのに力が必要になります。

ナット溝が高い

写真では分かりにくいですが溝を適切にしたところがこちら。 隙間が少なくなりました。

溝の深さを修正

見た目がきれいになりすぎても楽器の見た目に合わないので、研磨はそこそこにして軽く汚しておきます。

汚し直す