塗装の水研ぎ【フレットレスJBの組み込み-17】

塗装の水研ぎをします。 トップコートの吹きムラをサンドペーパーで#2000まで研磨します。

塗装の水研ぎ

コンパウンドで磨きました。 手バフなので光沢には限度がありますが、レリックなのでむしろ良い具合のツヤ感にコントロールできます。

コンパウンドで磨き上がった

エイジド加工のため塗装をはがしていきます。 はがしたい部分の塗装が密着不良を起こすようにひと手間かけてあるのでスイスイはがれます。

はがし加工

これが終わったら存在感のある風格が出てきます。


ペグの取り付け【vintageのストラトの改造-10】

ペグを取りつけていきます。 元のネックからペグはそのまま移植します。

仮で取り付けてからネジ穴の位置を割り出して加工します。

ペグのネジ穴位置を決める

元のネジが細いので、ペグにあいている穴にサイズが近いネジに交換しました。 これは7千円のギターなのですが、安いギターを歩留まり良く作るには細いネジの方がいい加減な加工でも誤差を吸収するので都合が良かったのかもしれませんが、きっちり付け直そうとするときにはかえって困ります。

ペグに開いている穴のセンターでネジの下穴のセンターを位置出ししても、ネジが細くて穴の中で遊ぶぶんだけペグが回転する余地ができてしまいます。 弦の張力でペグが回ってしまっては向きがバラバラになりますし、チューニングも心配です。

ペグの取りつけがすんだところ

新しいネックにペグがつきました。 こうしてじっくり見ると4千円のネックはやっぱり変わった形していますね(笑)


水性塗料をためしてみる【自分で弾くためのベースを作る-1】

定休日を利用して塗装の実験を始めました。

都内の建て込んだ一軒家で作業するにあたっては、シンナー臭のするラッカー塗料を使った作業はあまりたくさんできないので、どうしても信州方面の塗装職人さんに外注をお願いすることが多くなります。

レリック加工が得意なのでそういう楽器を作るのは好きなのですが、なかなか本数が扱えないのです。

で、今回は自分で弾くためのベースを作るにあたって、環境に優しい水性塗料を試してみようと思います。 水性塗料は近年かなり進化しているように思います。 水性とは言っても、乾燥してしまえば塗膜は水には溶けなくなります。

下地にはアクリル系の水性サンジングシーラーを使います。 色から上には1液式速乾性アクリルウレタン水性塗料をエアブラシでスプレー吹きできないかと考えています。

下地を塗り終わったところがこちら。 これは刷毛塗りで2回目です。 1回目の塗膜を研磨してみましたけれど、ラッカーと同じような研ぎ心地でしたね。

水性サンジングシーラーで下塗り

ラッカーでなくても薄く仕上がれば良いので、なかなか期待が持てる感触です。 これを研磨した上にアクリルウレタンがどういう感じでのっかるのかが勝負の分かれ目でしょう。 また次の火曜日に続きをやります。