指板の研磨【カスタムショップ製シェルピンクJBの修理-2】

フレットを打つ前に指板の状態を整えていきます。

ラウンド指板なのであまり削りたくないので気を遣いますね。

指板の研磨

現段階で良いコンディションになりそうな感じがありますね。 トラスロッドで真っ直ぐにはなるのですが、やや多めにロッドナットが回っているので、ローポジションもヒーター修正するかどうかもう少し悩みます。


フレットを抜いていく【カスタムショップ製シェルピンクJBの修理-1】

シェルピンクのJBをお預かりしました。 コンディションが微妙で好みに合わないようです。

カスタムショップシェルピンクJB

ピックアップをもっと中低域がでて温もりがある音にしたいということです。 直流抵抗値は7kΩ台中頃で、60年代と70年代の間くらい。 これにハトメをもうひとつ増設してコイルをあと千数百ターン巻き足してみようと思います。

アクロバティックな改造になりますが、もし上手くいかなかったらまき直しでもいいということなので挑戦してみます。 上手くいきさえすればまき直すより材料コストも手間も修理代も少なくてすみます。

ピックアップの出力を高めたい

フレットを抜きました。 ハイポジションの順反りがあるのでそこをフレット交換と一緒に修正します。

フレットを抜いて溝を補修する

ハイポジションのヒーター修正をします。 12フレットから上だけ先に熱々にしてあります。 一晩このまま固定します。

ハイポジションをヒーター修正

何回かに分けてネックの反りを直していきましょう。


サドウスキーのステレオジャック交換

ジャックがさびてきていて、シールドのプラグ形状によってファサファサとノイズが出るサドウスキーです。 ジャックを交換します。

ステレオジャック交換

今回交換してみて知ったのですが、ジャックのホット端子付近に。1KΩの炭素皮膜抵抗が直列に入っているのですね。

おそらくプリアンプの出力保護抵抗というか、シールドの容量性負荷で出力アンプが発振するのを抑えているのではないかと思います。

製品完成後に外付けで対策しなくてはいけなくなると、回路や基板を設計した人にとっては不本意なのだろうなあと、同じプリ設計者として共感しました。 同じようなところではバルトリーニの配線に付いているフェライトビーズもそうですね。

発振対策部品や、バイパススイッチを切り替えたときのスイッチノイズを抑える抵抗もBirdcageプリアンプは設計段階で内蔵するようにしました。 その上で配線本数も9本と少なくなるようにデザインしてあります。

 


エポキシの継ぎ足し補修【フレットレスJBの組み込み-23】

季節のせいなのか、エポキシの硬化時に収縮が起こったのか分かりませんが、ネックが少し順反りまして、反り具合を調整するためにヒーターを使ったらシムの跡が深めについてしまいました。

平らに磨ぐためにエポキシを継ぎ足します。 硬化剤との配分を正確にするために0.1グラム単位ではかれるはかりを買ってきました。

エポキシの継ぎ足し

エポキシは分量さえ間違えなければ継ぎ足しても、エポキシ結合するので問題ないはずです。 大きな造形物を作るときなどは30グラムずつくらい何回かに分けて流し込んだりするものです。

あと少しで完成なのですが、そのあと少しに時間がかかっています。


Distortionの組み込み開始【The chipで歪みエフェクターを作る-3】

基板ができたので組み込みを始めます。 ギャレットで見つけたポットが9ミリ軸だったのでケースの穴を広げる加工がしてあります。

The Chipを使ったFAZZの組み込み

エフェクトONをしめすLEDを増設します。 良い位置にまるい表示があるのでそこに5ミリの青色LEDをつけてみましょう。

LEDを増設する

ガラスエポキシ板にアイレットを打っただけの基板なので渋い見た目になりそうです。

部品レイアウト

どんな音がするのか楽しみですね。