フレットを打つ前に指板の状態を整えていきます。
ラウンド指板なのであまり削りたくないので気を遣いますね。
現段階で良いコンディションになりそうな感じがありますね。 トラスロッドで真っ直ぐにはなるのですが、やや多めにロッドナットが回っているので、ローポジションもヒーター修正するかどうかもう少し悩みます。
シェルピンクのJBをお預かりしました。 コンディションが微妙で好みに合わないようです。
ピックアップをもっと中低域がでて温もりがある音にしたいということです。 直流抵抗値は7kΩ台中頃で、60年代と70年代の間くらい。 これにハトメをもうひとつ増設してコイルをあと千数百ターン巻き足してみようと思います。
アクロバティックな改造になりますが、もし上手くいかなかったらまき直しでもいいということなので挑戦してみます。 上手くいきさえすればまき直すより材料コストも手間も修理代も少なくてすみます。
フレットを抜きました。 ハイポジションの順反りがあるのでそこをフレット交換と一緒に修正します。
ハイポジションのヒーター修正をします。 12フレットから上だけ先に熱々にしてあります。 一晩このまま固定します。
何回かに分けてネックの反りを直していきましょう。
ジャックがさびてきていて、シールドのプラグ形状によってファサファサとノイズが出るサドウスキーです。 ジャックを交換します。
今回交換してみて知ったのですが、ジャックのホット端子付近に。1KΩの炭素皮膜抵抗が直列に入っているのですね。
おそらくプリアンプの出力保護抵抗というか、シールドの容量性負荷で出力アンプが発振するのを抑えているのではないかと思います。
製品完成後に外付けで対策しなくてはいけなくなると、回路や基板を設計した人にとっては不本意なのだろうなあと、同じプリ設計者として共感しました。 同じようなところではバルトリーニの配線に付いているフェライトビーズもそうですね。
発振対策部品や、バイパススイッチを切り替えたときのスイッチノイズを抑える抵抗もBirdcageプリアンプは設計段階で内蔵するようにしました。 その上で配線本数も9本と少なくなるようにデザインしてあります。