Eがデッドでその周りがビリつくアコギ【J-50の修理-2】

チューニングを変えるとビリつくところが動くことは分かりました。 それがネックの共振によるものか、ボディの共鳴によるものかを切り分けなくてはいけません。

ヘッドにおもりを付けてみました。 しかしこれでは変化がありません。 ネックのせいではないですね。 ネックの共振によるデッドポイントはベースに多いです。

ネックの共振ではないと分かった

ブリッジの下にクッション性のあるものを入れて、ブリッジの振動を軽くミュートしてみました。 大阪から上京するときに友達がプレゼントしてくれた、リラックマに頑張ってもらいましょう。

ボディの共鳴が原因であると確信

当然音量は少し下がるのですが、「このくらい強く弾いてもビリつかない」の閾値が明らかに上がりますね。

結論としてはハコがピーキーに共鳴しすぎているのが問題ということでしょう。 どうやって緩和するかはもう少し考えましょう。

 

 


今年の朝顔

ことしもヘブンリーブリーを植えています。 かなり大きくなってきました。

朝顔が成長中

アブラムシとアリがいるので、駆除しようかと思ったのですが、テントウムシが来ているのを見つけてどうしようかと思っています。

テントウムシを発見

パーライトにバークチップをのせただけで、肥料は今のところ粉末のハイポネクスを水に混ぜて撒いているだけですが順調に育っています。


微妙に調子の悪いアコギ【J-50の修理-1】

弾きやすくていい感じのギターなのですが、演奏中、急に音が途切れたそうです。

ピエゾ~プリアンプについて気になることがありました。 最初アンプにつないだ時にノイズが大きかったのです。 ウーンという低いノイズで、シールドのアース側を持った状態でプラグの先端のホットに触れたのと同じ音がしました(アース側を触らずにホットを触るとビガガガガと爆音でノイズが出ますがそれではないです)。

その状態でジャックのアース部分と、ピエゾピックアップの表面の銀色の部分を測ると700kΩありました。 ですが、その後ギターを分解している間にノイズが消えて、前述の2点間はほぼ0Ωに直ってしまいました。

なのでピエゾ~プリアンプは絶好調とは言えないようです。 シールド網線の酸化みたいなことがあるのかもしれません。 電池スナップも割れてきていますし、交換するのも良いのかもしれません。

ピエゾピックアップのの不調

ビリ付きもあるのですが、ギターが5弦7フレットの音程のEに対して逆相で共振していてデッドです。 その前後のフレットでビリつくようです。 特に#側。 チューニングを1音下げや半音上げにしてみると見事に移動します。

ブリッジ側でビリついているようにも聞こえたので、フレットの代わりになるもっと背の高いものを指板と弦の間に入れてみたらビリつかないんですね。 つまりビリついているのは隣のフレットで、それがボディ側で大きな音に鳴っているのであって、ブリッジサドルが鳴っているわけではないようです。

Eに対してピーキーに共振する(パライコで言うところのQが大きい)状態なので、適度にボディの共鳴を抑える方法があれば良いのですが。 昔流行ったサウンドチップをブリッジ付近裏にはり付けるようなことが考えられそうです。

 


VOXにナットを取りつける

ゼロフレットの溝が妙に広いのでここで修正しておきます。 まず0.5ミリ幅まで埋めて

ゼロフレットの溝を埋める

0.6ミリまで拡げ直しました。 ここからナット溝の掃除をします。

溝を作り直す

ナットを粗加工していきます。 この回転数の遅いベルトサンダーは加工物によっては非力なのかもしれませんが、うちでは牛骨を削るのに使うばっかりなので、静かで助かります。

ナットの粗加工

厚みと底面を削って、溝にはまったところがこちら。 この後両サイドを加工して、上面を削ります。

溝にはまったところ

加工が終わって接着しました。

ナットの取り付け

弦を張っていきましょう。 溝がある程度できあがったらゼロフレットを入れてみて検証です。