音を出してみる【Kiihlの5弦フレットレスベースの改造-4】

電池ボックスはこっち↓側が回路につながっているようです。

電池ボックス

音出ししてみます。 マグネティックピックアップもピエゾピックアップも正常に動作しています。 ただ、このミニスイッチにはミックスポジションがありません。 位相が合っているのかが分かりません。

スイッチにミックスポジションがない

一部、スイッチの端子をショートさせて、マグネティックピックアップのみとミックスが出るようにしてみました。

ショートさせてみた

双方の出力インピーダンスが違いすぎて、ミックスするとマグネティックピックアップの音がほとんど消えてしまいます。 なので位相が合っているのかどうかはまだ分かりません。

おそらくマグネティックピックアップ側から見た時に、ピエゾピックアップについているプリアンプの出力インピーダンスが、アンプの入力インピーダンスに並列に入ることで・・・

ミックスすると・・・

ボリュームが絞られてしまうからだと思います。

インピーダンスの違い

プリアンプの出力にマグネティックピックアップの起電力が吸収されていると言い換えるとイメージが付きやすいかも知れません。

ちなみにチューニングしてみた結果、ネックのコンディションはそんなに悪いところはなさそうに見えます。

ネックコンディションは悪くない


アルミシートを貼りなど【Burnyのレスポールジュニアタイプのチューンナップ-6】

裏蓋にアルミシートを貼ります。

アルミシートを貼る

こんな感じになりました。

アルミシートを貼る

ブリッジは、モントルーのcustom wrap around bridge Nickelと、Metric studs set for Montreux custom wrap around bridge Nickel (2)のセットで大丈夫そうです。

モントルー製バダスタイプブリッジ

金属製のジャックプレートを取り付けました。

ジャックプレートを取り付けた


BURNSピックアップの磁界について【o+asis(otasis)のNaridy Bellさんの本国仕様BURNSのメンテナンス-8】

磁界観察シートが届いたので見ていきましょう。

まずこちら↓が一般的なジャズベースピックアップの磁界です。

一般的なJBピックアップの磁界

こちが↓がBURNSピックアップの磁界です。 明らかに狭すぎますね。

BURNSピックアップの磁界

ブリッジの弦ピッチに対してジャズベースはこうなっています。

一般的なJBピックアップの磁界

BURNSのピックアップはこうなっています。

BURNSピックアップの磁界

これはセンターズレを直したら4弦の音まで小さくなるはずです。 センターズレしているから1弦の音が小さいのではなくて、意図的に1弦を捨てるように組み込まれているのです。

日本国内仕様で売られていた方のピックアップはどうなっているのでしょうか。 もし磁界が広くて、なおかつこの英国仕様ベースに移植することができたら、世界一のBURNSが完成するかも知れませんね。


全体の調整【レスポールスペシャル(20250601お預かり)のナット、ブリッジ交換-10】

ナットの弦溝の深さを追い込みます。

弦溝を追い込む

トラスロッドナットを清掃してグリスを塗っておきます。

ロッドナットのグリスアップ

牛骨ナットの弦溝にも追いグリスしておきました。

ナットにも追いグリスしておく

ブリッジの両サイドにあるオクターブ調整ネジにロックナットを付けて固定しました。

ブリッジ

おそらくこれで全ての作業が完了です。

完成

オーナー様に確認してもらいましょう。