導電塗料と弦アース

レコーディングで使うそうなので導電塗料も塗ることになりました。

導電塗料を塗る前

コントロールキャビティも塗ります。

導電塗料を塗る前

ここで衝撃的なことに気がつきます。 弦アースがつながっていません。

弦アースがきていない

スタッドを抜くことになりました。


指板の下準備【レスポールのネック修理-22】

指板を張る前にフレットを抜いてしまいます。 その方がしっかり押さえることができて作業が上手くいきそうなのと、フレット溝を調整してネックを指板側から支えたいと思うからです。

また、12フレットのポジションマークがはがれてしまっているのでここで修理します。

フレットを抜く

他のポジションマークも端が浮いていたので補修しました。

ポジションマークの修理

接着剤を取り除きました。 溝の修正は指板を張った後にしましょう。

接着剤の除去

次は指板を接着します。


症状確認【スイッチの調子が悪いcry babyの修理-1】

ワウのスイッチを入れようと踏み込むと音が出なくなることがあるcry babyです。

調子が悪いcry baby

症状を確認するためにいろいろ試してみました。 たしかに時々スイッチが切り替わりきらないで音が出なくなってしまいます。

たまにスイッチが切り替わらない

スイッチはこちらです。紫がアウトプット、緑がインプット、青がワウ回路の出力部から出ている線です。

スイッチ部

微妙に押し込むと時々どちらにもつながらない瞬間があることを確認できました。

スイッチの切り替わりを確認

新しいスイッチを用意しました。 踏み込む部分を見てもらうと分かると思いますが、長さは同じくらいなのですが、ストロークが違うのです。 青いスイッチの方がたくさん踏み込まなくてはいけません。

交換するスイッチ

これはフェルトの厚みを増やしつつ、スイッチを取り付けるロックナットの位置で微調整する必要があります。

フェルト部分

両サイドのゴムが本体にあたるところまではペダルを自由に踏めるようにしつつ、ゴムを踏みつぶすあたりでフットスイッチが切り替わるように調整します。


アナログフォトカプラ【MU-TRONⅢの修理-3】

現行品のアナログフォトカプラを入手しました。

アナログフォトカプラ

ただ、エンヴェロープ信号が来ていないときに電位がわずかにマイナスに振れるのが気になります。 LEDの逆方向耐圧は5Vくらいなので大丈夫だとは思いますが、一応チェックしたいですね。

回路図

このあたりの回路図から何か分かりそうな気がします。


ノイズ処理とピックアップ調整【ESPのネックオーバーホール-6】

ナットを加工して、弦が張れるようになりました。 ネックのコンディションには問題がなさそうです。 フレットの交換は上手く行ったと思われます。

ネックのセンターが気になります。 少し弦が4弦側によっています。 ここも修正しましょう。

ネックのセンターがずれている

これ以上フレットの頂点を削る必要はないと分かったので、フレットの仕上げに入ります。

フレットを磨いて仕上げる

リアピックアップのノイズを少しでも減らしたいということなので、ノイズ処理の状態を調べます。 PJのピックアップ配列(フロントがプレベでリアがジャズベ)は、どうしてもリアのノイズが気になります。

フロントPはふたつのコイルで拾ったノイズを打ち消し合いますが、リアのシングルはノイズを打ち消し合う相方がいないからです。

もしリアのコイルをふたつに分けることができれば、リアのJBピックアップ単体でもローノイズに再生できます。 そういうピックアップの製作もしていますのでご興味がおありでしたらこちらのリンクから弊社サイトをご覧下さい。

リアピックアップキャビティ

リアに導電塗料が塗られていません。 しかもフロントの導電塗料はどこのアース電位にもつながっていません。 こういう浮いた導体はノイズを集めるアンテナになって返って悪さをします。

導電塗料がアースに繋がっていない

リアピックアップに関しては、ポールピースもアースにつなごうと思います。 そうすることで前面からのノイズも多少は減らすことができます。

ポールピースをアースにつなぐ処理

リアキャビティに導電塗料を塗ってアース電位につないだところです。

導電塗料にアースをつなぐ

コントロールキャビティの側面にもラグを打ってアース周りの配線を整えます。 他の配線はもとのままです。

アース周りの配線を追加

ネックポケットの4弦側に薄板を入れました。 これでセンターが修正されます。 写真の加減で1弦側によって見えますが、正面から見たらこれで左右均等に弦が通っています。

ネックのセンターを修正する

弦を張り直したところです。

弦を張ってみる

フロントピックアップの音がリアより大きかったので、フロントを下げめに、リアを上げめにしてみました。

ピックアップの高さ調整

リアピックアップの下に入れた新しいクッションが上手く効いています。

ネックが安定したらお返しできそうです。