問題箇所をさらに探索【MU-TRONⅢの修理-4】

フィルターが効かないミュートロンです。 アナログフォトカプラの破損が直接的な故障原因ではありますが、そのLED部を壊した原因がさらに存在する気がしています。

原因追及の続き

ダウンドライブ(強く弾くとフィルターの周波数が下降してピャウーとなる)を選択して、入力する楽器を弾いていない時のフォトカプラ入力側の両端にかかっている電圧が1.5ボルト。 これはこれでまだ想定しうる値です。 写真はグラウンドとLED入力を測っていますね。 これはあんまり関係ない写真でした(笑)

LED部分の計測

アップドライブ(強く弾くとフィルターの周波数が上がってウピャーとなる)を選択している状態での無入力時がマイナス8ボルトなのです。 LEDの逆方向耐圧は5ボルトくらいだと思われるので、これがLED破損の原因なのはほぼ間違いないと思います。

LED部分の計測

で、どのくらいが正常値なのかが全くもって手探りなので、回路シミュレーターを使うことにしました。 冒頭の写真はこの回路図が正しいのか部品をチェックしている様子でした。

回路シミュレータを投入

調べたい箇所の直流電位をメモして計測値を比較していきます。

問題箇所周辺を計測

LEDをドライブしているオペアンプの周辺だけが異常な値を示しているように見えます。 周辺ギリギリまで電位も部品の定数も正常で、オペアンプの入出力だけがおかしいです。

おなじICの載っているもうひとつのチャンネルはエンベロープ信号を作るための理想ダイオード回路として使われているようですが、こちらは正常に動いているような気がします。

問題箇所がほぼ特定

これが問題箇所の写真ですが、

問題と思われる箇所

赤く示したところだけ異常値が出ます。

問題と思われる箇所の模式図

周りの部品に問題がなさそうなので、オペアンプが故障しているのではないかと推察します。

アナログフォトカプラを秋月で買ってきたものに交換して、オペアンプも同じ4558系に交換すれば直りそうな気がしてきました。

LEDを直接ドライブするのは、吐き出す電流の量として負担があるのかもしれません。 最初から予想していたことに結論が近づいていますね。 4580とか4556とかの出番でしょうか。

もしかしてここってよく壊れますか? もしこれを読んで頂いた皆さまの中で「うちのミュートロンも音は出るけれどピャウピャウいわない」という方がおられましたらこちらのメールフォームかフェイスブックページのコメント欄からでも教えて頂ければ助かります。


wifi中継機を買ってみました

十条・東十条エリアは高低差の大きい地域なので、地形的な原因でWimaxの電波がそもそも弱いのです。

電車が通るたびにノートPCが微妙な接続になるのは、PCの設置場所にも問題があるような気もしてきたので、5千円くらいのwifi中継機を買ってみました。

ラインナップはなんだかわかりませんでしたが、買い直すのはもったいないので思い切ってハイパワーモデルにしました。 LAN端子もあるし何かには使えそうだったので。

wifi 中継機

iphoneが接続不良になることはないのでPC側の性能なのでしょうか。 微妙な接続状態だからとはいえ、PCが電波をつかみきれなくなるきっかけになるような電車からの電磁ノイズってちょっと怖いですね。

ものすごく調子が良いかと思いきや、直後ぱったりと途切れたりもしたので様子をみます。 一度リセットボタンを押してから設定し直したら今のところ調子よさそうです。