弦を張った状態での指板の凹凸を細かく見ていきましょう。
6フレット付近にトラスロッドがよく効いてしまうネックなので、他とのバランスを取るために少しロッドを締めた状態で研磨しました。
ここ以外にも修正したいポイントがあります。 ハイポジション起きを指板研磨の段階で抑えたいので、ハイポジションも多めに削りました。
ただし、指板はあまり厚くないので研磨だけでは修正しきれません。 フレットを打つ段階でもフレット溝の修正でさらにネックを支えます。
ナットの横、指板サイドが欠けていますね。 うちでいつも木工を頼んでいるところのものではない持ちこみボディネックなので、こういう微調整が必要になりますね。 むしろ出っ張っているところが欠けているだけで、きれいに直る範囲なので問題ないです。
まずナットを外しました。
ペグ穴が狭いので拡げます。 専用にリーマーと17.5ミリのノスドリルを買いました。
ドリルを引き入れるために少しセンターリーマーでトップ面を拡げてから加工します。
すでに空いた穴を拡げるとき、鉄工ビットが貫通した瞬間に加工物がドカーンと持ち上がっては危険なので、裏側に板を取りつけます。
ひとつ穴を拡げ終わりました。
4つすべての穴が加工終了です。 クランプでガッチリ止めていますが、もしネックが持ち上がってグルグル回り始めたらメイプル材のバットでフルスイングされるようなものですのでドキドキします(笑)
ボディ側のジョイントが広い気がしていたのですが、季節が変わったのかちょっとせまくなっています。 ネックに塗装がされるとちょうど良いような気もします。
というわけで、塗装前に生地着色します。 あまり剥がさないレリックにする予定なのですが、一応全体を生地着色しました。
昨日、organ-ic organが池袋手刀(チョップ)でライブをするというので遊びにいってきました。
先日、トーンポットの効き方を改造したこのギターが、organ-ic organのかんちゃんのギターです。
ヴォーカルのtakacoさん、髪が短くなりました。 客席からタモさんのモノマネみたいに「髪切った?」って声が聞こえます(笑)
ギターとボーカル以外のメンバーも固定できてからかなり長い期間たって、どんどん演奏が力強く感じるようになってきました。
もとから上手い人達なのですが、何かまったく迷いがなくなったように音がグルーヴに向かって一直線に集まるような感じ。
今回もお客さんたくさん入っていましたね。