配線を全部やり直す【ゴールドのJBの改造-1】

以前にもお預かりしたことがあるショアラインゴールドのJBです。

配線のオーバーホールとピックガードのエッジ加工をします。

ゴールドのジャズベース

ピックアップフェンスのネジ頭が錆びてきていますね。 交換するか相談しましょう。

ネジが潰れてきている

配線を分解していきましょう。

ピックアップ部分

ブリッジアースです。 プレート持ついていますが、実は配線でもアースにつながっています。

弦アース部分

アース周りの配線からやり直します。 今回はクロスワイヤーで配線しますが、ここはビーメックスを使いました。

シャーシグラウンドともいうこのシールド部分はアース電位につないであることが重要であって、電流を流すわけではないからです。 全てをクロスワイヤーにすると穴を通らなくなるというのも大事なポイントです(笑)

アース周りの配線

ピックアップを取り付けます。

ピックアップの取り付け

国産のコントロールパネルにCTSポットを取り付けるので穴を拡げます。

穴を拡げる

コントロール・アッセンブリーを製作します。

コントロールアッセンブリー

お客さまのご要望で、ジャックはピュアトーンを使いました。


スペーサーの製作【J-45のピックアップ取り付け-2】

ピエゾピックアップを取り付けます。 ピックアップの両側に0.5ミリ厚の薄板を入れて固定しました。

ピックアップの高さ調整をする機能はどのみち使えなくなるので、アンカーの穴に配線を通してみます。

ピエソの固定

スペーサーを作ります。

スペーサーの切り出し

削って形を整えます。

スペーサーの成型

できがったのがこちらです。

スペーサーの取り付け

ここまできて、やっぱり気に入らなくて、0.5ミリ厚の薄板を3枚貼り合わせて作り直しました。

作り直したスペーサー

スペーサーを入れて弦高をチェックします。

取り付けてみる

厚みを加工しました。

削る

エンドピンジャックを取り付けられるように、元から付いていたエンドピンを外して、穴を拡げます。

エンドピンジャックの穴加工

エンドに付いていた、セキュリティロックをネックのヒール部分に取り付けます。

ストラップピン取り付け

弦を張って音出ししてみて気が付いたのですが、1弦の音が小さいです。 どうも写真で指した辺りから1弦側の感度がいまいちなようです。 ずらしましょう。

反応が弱いところがある

配線が通る穴をあけて、ピエゾを1弦側にずらしました。

ピエゾの取り付けをやり直した

スタッドを取り付ける穴が使えるようになったので、せっかくですからスタッドも今まで通り使えるようにしましょう。 スペーサーに、スタッドが通る隙間を作りました。

サドル側の加工が完成

これで完成です。

完成

結果的に見た目も今まで通りになりました。


作業の検討【J-45のピックアップ取り付け-1】

先日、お客さんのライブでお預かりしてきたアコギです。

J-45

お客さまから送られてきたピックアップがこちらなのですが、ここで困ったことが・・・。

ブリッジサドル部分

サドルの下に板バネが入っているタイプでそのままでは取り付けできません。

サドルを取ったところ

サドルの下をピエゾピックアップ分を削ればすぐに取り付けられると思っていたのですが、スペーサーなどを製作する必要があります。


配線【Guitar Violenceの修理-8】

オクターブの位置を調べます。 12フレットは430ミリですね。

オクターブ位置を調べる

位置を探します。

ブリッジの位置

ブリッジのプレートが元のもの(左)より少し長いですね。 4弦のサドル上での角度はきつすぎない方が良いので、少しエンド側に下げたいところです。

新旧のブリッジを比べる

ネックのセンターとブリッジのセンターが合っているかの確認もします。

ネックのセンターも確認

新しいネジ穴はこういう位置になりました。

ネジ穴をあける

ブリッジを取り付けます。

ブリッジの取り付け

配線の下準備をします。 ここで気が付いたのですが、ジャックの穴が側壁に近すぎますね。 ジャックと干渉しています。

今回の作業で、導電塗料を塗ったのでジャックを押しつけるのは控えたいですね。 少し穴を拡げて対処します。

ジャックの穴位置がおかしい

これがスイッチクラフトのモノラルジャックです。 右側に少し金属が見えているところがホットにつながっています。 向きを変えても側壁に絶対当たらないという確実性がないです。

スイッチクラフトのモノラルジャック

こちらがピュアトーンのモノラルジャックです。 端子の並び方や、基板の外周から金属が飛び出しているかなどを検討するとこちらの方が良さそうです。

ピュアトーンのモノラルジャック

配線の下準備をします。

配線の下準備

キャビティの装着したところがこちら。

配線を取り付ける

ピックアップの製作を始めましょう。