α7Sを手に入れてから出番の少ないNEX-5に防犯カメラ用みたいなレンズをつけてお買い物へ。 雨の日にもガンガン持ち出せるカメラとして活躍してもらいます。
Fujian 35mm f1.7はもはや味しかない個性派レンズなので、手ぶれもピンぼけも気にせず、左手に傘を持って歩きながら、片手で撮っても良いことに気が付きました(笑)
古いスティングレイをお預かりしました。
音が出なくなってしまったそうです。 配線が上手く収まっていないのかコントロールパネルがカタカタします。
ネジが全体的に錆びています。 1カ所完全にネジが回ってしまっているところがあるので修理しましょう。
ピックアップのコールドが断線しています。 直接的にはこれが原因ですね。 キャビティの側壁に押されて切れたのが根本的な原因なので、取り回しも考えて全体をやり直した方が良いかもしれません。
スティングレイのこのタイプの基板から出ている配線は、もともとスッキリはしていないものなのですが、部分修理のたびに少しずつ乱れていっているように見えますね。
ジャックはステレオになっていて、古いスティングレイにありがちな、ケーブルを抜いてもプリアンプの電池が消耗し続ける仕様ではありません。 ですが、その電池のマイナス線にダメージが出ていまして、撚り線の最後の1本でギリギリつながっているような状態です。
出力線に熱収縮チューブがあります。 これはおそらく出力保護抵抗です。 初期のスティングレイのプリアンプには基板の中に出力保護抵抗が入っていません。 そのためにフルボリュームで使うとオペアンプの出力がシールドのコンデンサ成分に直結されるために容量性負荷発振と思われる不安定なノイズが出ます(一度ボリュームを絞ると止まったりする)。
基板の赤丸の位置に1kΩを載せるように改良されていくのですが、外付けの時期があるのでしょうか? それとも後から付けられたものでしょうか。
トーンポットにガリがあるので清掃しようと思いますが、また同じようなノイズの原因になりそうなゴミがいろいろあるのでキャビティも掃除します。
ピックアップも外してみました。 スプリングなのがいいですね。 こっちは問題なさそうです。
ピックガードのネジが気になります。 錆びたオリジナルのネジはインチ規格ですが、後から交換したと思われるネジはミリネジです。 インチのステンレスネジとかに交換しても良いかもしれません。
ジョイント部分にはシムが入っています。 2.5mmくらいある弦高がお好みのようなのですが、サドルの高さは調整の利く良い位置にあるのでこのシムは必要です。 ただ、ネックのハイ起きの原因になりやすいので、ネジが通る穴があいているタイプを作っても良いかもしれません。 フレットの交換なども今後やる可能性があるので、その時で良いと思います。
ヘッド部分です。 ブラスナットが付いています。 弦はもう少し多めに巻いても良いかと思います。
ナット溝が全体的に高いのですが、2弦と3弦が特に高くてローポジションの弦高のいびつさが弾いていて気になります。ここもネックを修理するときに一緒にやれば良いと思います。
トラスロッドは120°くらいしか回っていないので余裕はありそうです。 外してさびを落としてグリスをさしておきました。 弦を外してロッドを緩めた状態でローポジションが逆反っているので、弦を張ってロッドを締めたらその比率のままハイポジションの順反りが残る感じですね。
高めの弦高がお好みなので、このハイポジションの順反りは今すぐ何とかしなくてはいけないほどの問題にはなっていないようです。
エンドピンのネジ穴の周りが凹んでいるというか、1弦側だけ深くなっています。
これはなぜでしょう。 掘って合わせた方が良いのか、埋めた方が良いのか悩ましいですね。 取りあえず締め込めばネジは効いているようです。
バランサーポットとミニスイッチの下準備を終わらせました。
他のポットが付くとこんな感じ。
3個の穴があいていたピックガードにひとつ穴を追加してあるようなのですが、プリアンプ基板が壁面に当たって窮屈そうなので少しリアピックアップ方向にひろげました。
ボディのアース周りの配線を済ませます。
ピックアップの位相などを確認します。
ピックアップが中古なので配線をきれいに整えました。
ピックアップクッションを交換して・・・
ピックアップを付けます。
ジャックとバッテリースナップを用意して合体させていきます。
ギュウギュウですね。 フィッティングを見ながら収めていきましょう
配線が完成したら、弦を張って、トラスロッド調整、弦高とオクターブの調整、ナット溝へと続いてきます。