部品がそろったのでコイルの巻き取りだけしてあったハムバッカーを組み立てました。
こんな感じ。 きれいに組めました。
お客さんが見せてくれました。 HSWのSPICEの実機です。
話題になった、ビンテージワイヤでホットとコールドを結線しただけという圧巻の中身がこちらです。
ちなみにSPICEは絶縁ジャックを使用していません。 コールドのビンテージワイヤとケースがショートしています。 では、ピックアップへの戻りの電流は果たしてビンテージワイヤの中を流れているのでしょうか? それともアルミケースの表面を流れているのでしょうか?
これはとても難しい問題で、おそらくですが人間が観測しようとするまでは一粒の電子が波のような確率的に分散した存在となって配線材とケースの両方を同時に流れます。
しかし人間が観測しようとするとその瞬間、電子は粒子となってビンテージワイヤ側で現れたり、アルミケースの表面で現れたり、どちらか一方にだけ存在するようになるはずです。
つまり量子力学の「シュレーディンガーの猫のパラドックス」がこのエフェクターには存在しているのです。
レコーディングエンジニアのお客さんが、ボードの最後に入れてみたら音が良い感じに落ち着いたからつないで録音したことがあると言っていました。 皆さんもお気に入りの電線で似た物を自作チャレンジされてみてはいかがでしょうか。 ちなみに私はDCジャックのスルーを追加した「ほんだし」を自作したことがあります。 「ほんだし」は、12V仕様の古いBOSSエフェクターの保護ダイオード回路をショートさせて9V駆動するためのダミーエフェクターとしても使えました。
4年ほど前に御宿にお邪魔して以来お目にかかっていませんが本多氏は元気にされているでしょうか。