Powerchipについて【ミュージックランダー型ギターの組み込み-17】

この謎基板。フィッシュマンのパワーチップというようです。 ピエゾピックアップ内蔵トレモロ「パワーブリッジ」からのピエゾ信号を受けるアンプです。 マグネティックピックアップもここに接続することで、ミックスして出力してくれます。

Powerchip

Y字に分岐したステレオケーブルをさすと、チップ端子からマグネティックピックアップ、リング端子からピエゾピックアップの信号をそれぞれエレキギターアンプとアコースティックギターアンプに送ることができます。

普通のモノラルシールドケーブルをさすとミックスした信号を1台のエレキギターアンプに送ることができます。

モノケーブルとステレオYケーブル対応

2台のアンプのボリュームを上げたり下げたりしないとそれぞれの音を単体で出せないの? というと、そうではなくて、赤いマル↓のところにミニスイッチをつなぐとそれぞれの単体とミックスを手元で切り替えられます。

モノケーブル時に便利な切り替えスイッチオプション

パッシブのマグネティックピックアップとミックスしたら音量が合わないのでは? と心配になりますが、なんと音量を合わせるためのピエゾトリム↓が付いています。

ピエゾの音量を変えてくれるトリマー

でもマグネティックピックアップによっては位相が逆になったりして変なフェイズアウトサウンドが出たりするんでしょ? と心配になりますがジャンパーソケットを差し替えるとピエゾ側の位相を切り替えられるようになっています。

位相を合わせることができる

なのでマグネティックピックアップ類を切り替えスイッチにつないで、マスタートーンを経てからこの基板につなげば、これがマスターボリュームになるということですね。 取説にはマグネティックピックアップはアンバッファードと書いてあります。

 


けん太クローン

けん太クローンのキットをBOSSサイズのアルミケースに入れてブースターを作るという計画ですが、付属の基板では入りません。

けん太クローン

かつてラ社に勤めていたときにアシスタントについてくれていた後輩が作った基板を使わせてもらうことにしました。

後輩が作った基板

どこに何がつながっているのか回路図と実体図を見比べていたのですが、きりがなくてなかなか始まらないので、いっそのこと回路の入り口から順番に抵抗を付けていきながら確認することにしました。

抵抗を出してみた

コンパクトにするのに抵抗が立つスタイルであることが分かりました。

入力付近の10kΩだけ付けた

バージョン6.0らしくて、努力の跡が見えますね。 真面目な性格の彼がバージョンを重ねた基板ならどんどん組んでいってもきっと問題ないのでしょう。

ICのどこにもつながない足をカットすることで、その下を他のパターンが通り抜けられるようになっているのが面白いです。


研磨した

下地が欠けたことでつやが出ていました。 そのままタッチアップすると密着しないことが考えられるので、塗装が割れたところを研磨しました。

研磨した

ぶつけたのか凹んでいるので平らにした方が目立たないかも知れません。


ペグのネジ穴を埋めた【ワーウィックの5弦フレットレスのネック修理-2】

まずはペグのネジ穴を埋めました。 ネジを緩めても持ち上がってこないくらいにはペグ本体によって左右に拡げられていたようです。

ネジ穴を埋めた

ペグポストの穴は0.5mmの薄いメイプルを3方向に貼ってみようと思っています。 穴が1.1~1.2mmくらい広いのでそれで良い塩梅ではないでしょうか。


弦交換した【PRS Silver Skyのフレットすり合わせ-1】

ついこの間までお預かりしていたギターです。 前回も逆反っていたのですが、ゲージが細くなったせいかお返ししてからさらに逆反ったようです。

PRSシルバースカイ

2ウェイロッドが入っているので逆反っても良いように作ってあるので問題はないのですが・・・

逆反った

15フレット辺りがピーキーに盛り上がっていて14フレットのチョーキングで音が詰まりやすいです。

15フレットに山がある

このポジションをよく使うらしく15フレットの山と相性が良くないそうです。

多用するポジション

経年変化でハイ起きしても良いようにハイポジションだけ意図的に逆反らせてあるギターも多いので、けして作りが悪いわけではありません。 他の部分の直線性とバランスを取って、カーブをゆるくつなぐようにすり合わせすれば良くなりそうです。

10-46の弦に張り替えた

完成時にはコーティング弦の.010~.046を張ることになっているので、ノーマル仕様の.010~.046弦を張ってネックを慣らしつつ、弦を張ったままフレットの頂点をすり合わせていこうと思います。