まとめて30個レリック加工しています。
ミントグリーン系のカバーですね。
なかなか部品を買いに秋葉原に行けないので、通販しました。 夕方に注文したら翌朝届いてビックリしました。 確かにラジオセンターをウロウロしていると17時くらいに最終集荷が回ってくるのを見かけるので、そこに間に合わせてくれたのでしょう。
さて、さっそくケース加工です。 なるべくケースに傷が付かないようにマスキングしました。 位置を出して、センターポンチでくぼみを付けます。
エフェクターケースはフットスイッチに12ミリ近い大穴をあけることになるのですが、ズレると怖いので、いきなり大きな穴をあけずに、2~3ミリくらいの細めのビットで補助になる穴をあけることにしています。
段付きビットが便利ですね。
いよいよ組み込んでいきましょう。 その前に基板を完成させます。 ICソケットが足りなかったので、その取り付けからですね。
基板に部品を取りつけていきましょう。 今回は2.2MegΩの抵抗もカーボン抵抗で入手できましたので、すべて材質がオリジナルと同じ部品で構成できました。
とは言え、その部分の抵抗は乾電池の9Vから半分の4.5Vを作るための抵抗で、交流的にはタンタルコンデンサでショートされているので音質には関係なさそうではありますね。
この基板に、出力保護抵抗を追加することにします。 出力保護抵抗はタンタルコンデンサが電界コンデンサに仕様変更になった頃に追加された経緯があります。
フルボリュームで鳴らすと、オペアンプの出力がシールドケーブルに直結するので、シールドのコンデンサ成分(キャパシタンス)によって容量性負荷発振しないようにしたり、ケーブルの先がショートした時にオペアンプが壊れないようにするためのものです。
この米粒のような部品が抵抗器です。 見た目にも初期個体に似たものを作っているので、この抵抗は基板の裏側にひっそりと表面実装します。
今気がついたのですが、お箸の文化がない地域のエンジニアさんは、テスターをこういうふうに使えないのでしょうか?
初期のスティングレイには2バンドのイコライザーが登載されていました。 その頃のプリアンプのレプリカを基板からフルスクラッチして、アウトボード化したものを製作していきます。
基板の形状、タンタルコンデンサやセラミックコンデンサなど、できるだけ素材も似せて作ります。カーボンで入手困難な抵抗値の高い抵抗だけ金属被膜になります。 ICも当時使われていたものと同じ型番のものを使用します。
まずは基板をカットしていきましょう。
続いて穴あけです。
その穴と穴をレジストペンでつないでパターンを描いていきます。
エッチング作業です。 この時、ペンで描いたパターンだけが溶けずに残る仕組みです。
できあがった基板はこんな感じ。 あとでさびてこないように、フラックスでコーティングします。
次は部品をハンダ付けしていきます。 ケースとツマミとポットがないので秋葉原へ仕入れにいきましょう。