組み込んでいく【特注パワーサプライの製作-2】

DCジャックが到着しました。 さっそく組み込みましょう。

DCジャックの組み込み

銀色の電解コンデンサはトーシンの16V耐圧のもの。 9.8V出力に付いています。 金色の方は18V出力に対応してもっと耐圧の高いものを使ってあります。

なくても電源アダプターのほうの制御ICや、9.8Vを出す制御ICの性能でカバーできるのですが、エフェクターのオーディオコンデンサチューンもかねて、ここにもデカップリングコンデンサを入れてあります。

配線が完了

ネジロックが乾いたら完成品をチェックしましょう。 その前にチェック機を補修します。

モントルーから発売されていたEarly BirdのPower Distributorは製産完了品になりました。 同じものや、今回のような多少カスタマイズしたものが必要な方がおられましたらこちらのメールフォームから御相談下さい。


ケースの穴あけから【特注パワーサプライの製作-1】

以前、製作と設計のお手伝いをさせて頂いていたEarly BirdのPower Distributorを元にして、お客さまに合わせた仕様のパワーサプライを作ることになりました。

まずは穴位置にセンターポンチを打っていきましょう。

穴位置を決める

穴あけ作業です。

穴あけ作業

穴があきました。

穴があいた

右から18ボルトセンターマイナスを入力、左端がそのままスルーアウトで、それ以外が9.8ボルトセンターマイナスの出力となります。

DCジャックの配置

次に基板を製作します。

パワーサプライ基板

DCジャックの在庫が足りないので発注しました。

 

 


ベルデン#8412でシールドケーブルを作る

Lプラグが付いたシールドケーブルなのですが、両方をストレートにしたいということになりお預かりすることになりました。

Lプラグが付いている

もともとLプラグ側をベースにさしていたそうですが、今はアンプの方にLをさすことになりがちで、スイッチやノブにあたらないか心配になるそうです。

ストレートプラグにしたい

ケーブルを自作する人も多いと思いますので、簡単にですが順を追って写真を掲載しておきますね。

先日仕入れたノイトリックのモノラルジャック。

ノイトリックのモノラルジャック

カットしたケーブルに黒い部品を先に通します。 ハンダ付けしてから通していないことに気がついたらやり直しですよ。 補強のために熱収縮チューブを使いたい場合はここで通しておく必要がありますね。 今回は反対側にないので使いません。

部品を先に通す

カットした断面です。 白黒2本の線とその隙間を埋める糸が4本撚りになっていて、その周りにシールド用の網線が巻かれています。 厳密に言うとそれらが動くことでマイクロフォニック(叩くとカンカンいうなど、振動に反応してしまう現象)を起こさないようにするためと思われる部材が巻かれています。

ベルデン#8412

まず外側の黒いゴム質のものを剥き取ります。 布も取ってシールド網線を露出させました。

外周を剥き取る

ここで網線をほぐします。 ここで網線が切れてごちゃごちゃになると、その破片がプラグ内でショートを起こして音出ずトラブルになってしまいかねないので、丁寧に作業することで信頼性が上がりますね。

網線をほぐす

網線を折り返します。 この糸たちをカットする必要があるからです。

網線と糸を分ける

糸を切り取ると中から白黒の2本が出てきます。

糸をカット

今回は白黒2本ともホットに使われているケーブルの改造なので、ここは2本ともホットにします。 網線がアースとコールド共通のラインになります。

なので下準備としてはこんな感じになります。 ハンダメッキが終わっています。

網線をまとめる

端子側にも先に予備ハンダをしておいて、それらをつなぐようなイメージでハンダ付けすれば確実ですね。

ハンダ付け

電線を固定するための黒いプラスティック部品を取り付けます。 一部カットできるようになっています。 おそらく細い電線ならカットしなくても良いのだと思うのですが、ギター用ケーブルを作る時にはここを切って使うことの方が多いですね。

この部品のここをカット

金属製の外側部品を締め込んで完成です。

パーツを締め込む

各ケーブルのチップ同士、スリーブ同士の導通を確認します(つながっていないとブーブーいいます)。 さらにチップとスリーブがショートしていないかも確認しましょう(つながってしまっているとノイズすらでません)。

白黒2本をホットとコールドにして、シールドを片側だけアースにつなぐというセミバランスみたいな作り方もありますのでそれはまた別の機会に。 ただ、ギターとベースにはこっちのつなぎ方の方が良い音に聞こえるという声を聞きます。

もしこれを読んでいる方で「自分でケーブルを作ることはできないのだけれど、あのケーブル材でこんな長さのシールドがあれば良いのになあ」というかたはこちらのメールフォームから御相談下さい。


ピックアップの製作

いろいろピックアップを作ります。 頼まれものや、今組んでいるプレベ用のピックアップです。 右がテレキャスター用、中央は50年代風ストラト用、左はPBらしさを持ちつつも、上手に聴こえてバンドで埋もれることのないピックアップというご要望で試作するものです。

組み立て前のピックアップボビン

ただ単純にコイルを増やすとタッチはごまかせても埋もれがちになると思うので少しボビンの形状を変えて、コイルを少しだけ縦長にすることにしました。 一度試してみたかったのです。

寸法をいつもと変える

普段裏側に飛び出ているポールピース分をコイルの巻き取り部分にずらしたわけです。

この僅かな違いは聞き取れるのか

右のコイルはサウンドチェック用に作りました。 その時に写真はまだブログに上げられていません。 順番が前後してだんだん何を書いたか分からなくなってきました。 上手くまとめましょう(笑)